スウィングガールズ SWING GIRLS
映画「スウィングガールズ」を見た。
いやー、この映画、とっても面白い。
最高に楽しくて、後味のいい、文句なしの傑作。
田園風景や雪景色の田舎町に、上野樹里ちゃんの屈託なさそうなあっけらかんとしたキャラクターが似合うこと似合うこと。
スウィングガールズアンドアボーイ たちの役名がまた、やぼったいというか、いかにも ひとむかし前の名前がつけられている。
事が上手く運んでいるとあっさり頓挫する事態が訪れる。(反対に)窮地になってもすんなり打開策が見つかったりラッキーな展開が待っている。
そんなパターンでちいさな「落ち」を繰り返しながらストーリーが運び、クライマックスへ。
登場人物たちの奏でるエピソードのひとつひとつがどれをとってもよく出来ていて秀逸だ(イノシシのところの映像は、笑えるけれど、ちょっと作り過ぎのような…)。
トランペット(貫地谷しほりさん)と"ネズミ" や、ラストの演奏前にトロンボーン(本仮屋ユイカさん)がいちどみんなを止めるシーンなど、ほろりとさせる薬味も効いている。
劇中演奏される曲では、「シング・シング・シング」が好き。いい曲だね。
(これ聴くと、02年の夏に上演された「リトル・スターズ」っていう舞台を思い出す)
ところで。
ムック本「スウィングガールズと始めるジャズ入門」(日経エンタテインメント!編)に載っている、本仮屋ユイカ(関口香織役)さんへの "矢口監督から一言"。
本人はメガネが嫌いみたいで、香織はいつメガネを外すんですかと聞いてきましたが、ごめん、最後まで外さないんだよって。(中略) ある年齢層から上は、百発百中メガネの香織に惚れるんですよ。
私もある年齢層から上なので(笑)、惚れちゃった、かも。