グッド・バイ(中野 ザ・ポケット)


6月30日(土)に、ザ・ポケットで、

NAPPOS PRODUCE「グッド・バイ」

原作:太宰治
脚本・演出:山崎彬

を見た。

午後1時開演の回。

上演時間は、2時間10分(途中休憩10分)と告知されていたが、じっさいは、午後3時25分ぐらいの終演だったから、告知されていたよりも、15分ほど長かったことになる。

S席(パンフレット付)7500円というチケットだったが、パンフレットだけだと、2500円だったのかな? だけど、これ、リピーターのお客さんはどうしたのだろうね。前方席がパンフレット付になっていたから、何回も見たひとは何冊も同じパンフレットが手元にあるってこと?

さすがにそれはもったいないから、後方のA席5000円にするの? でも、タカラヅカからのファンならお金持ちも多いだろうから、わざわざ安い席なんか買わないか。

公演DVD(5500円)を販売するとのことで、予約の受付もしていた。

客席の4分の3は、元タカラヅカの女優さんに付いているお客さん、という感じだった。(もっとかも?)


配役は、

太宰治 / 田島周二:池下重大
津島修治 / 永井キヌ子:大空ゆうひ

津島美知子:原田樹里
太田静子:永楠あゆ美
山崎富栄:野本ほたる
田部あつみ / 青木:飛鳥凛
小山初代:中西柚貴
女中トキ:春山椋
乳母たね / 女将:荻窪えき
母夕子 / 店主:異儀田夏葉


太宰治という人物を、その生涯で関わりの深かった女性たちとの関係性のなかにえがいた芝居。

太宰の絶筆となった未完の小説「グッド・バイ」になぞらえていることと、太宰治を津島修治の別人格と解釈して、主人公を太宰治役と津島修治役とのふたりの役者に演じさせるのが、この作の意匠であるようだ。

舞台を見ていて気になったことがあって、観劇後に検索していたら、この、山崎彬作・演出の「グッド・バイ」って、すでに4年前に関西で上演されていたことを知った。
てっきり新作だと思って見ていた私は、なんともはや・・・・


大人になった春山椋ちゃんの舞台を見たのは、今回はじめて。

野本ほたるちゃん(の山崎富栄)が、ホタルはなぜ光るのか、って話をするのだけど、セーラームーンのときは土萠ほたるのほうをほたるちゃんほたるちゃんといっていて、今度は、ホタルは恋すると光るとかっていうほたるの講釈。(セーラームーンのときから、ほたるがほたるというのがやたらと気になってしまうのは私だけだろうか?)


ところで。ほたるといえば、

今回のお芝居を見てちょっと興味が湧いたので、

松本侑子「恋の蛍 山崎富栄と太宰治

https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334764067

という本(は、評判がよかったみたいなので)を読んでみよう。