あつぎ舞台アカデミー公演「ドリーム・ドリーム・ドリーム season5〜わたしたちの未来想像図〜」(厚木市文化会館 小ホール)


平成27年度 厚木シアタープロジェクト あつぎ舞台アカデミー公演

「ドリーム・ドリーム・ドリーム season5 〜わたしたちの未来想像図〜」

(総監督:横内謙介、ダンス振付:ラッキィ池田 彩木エリ、歌唱指導:上野まり子、演出:横内謙介 鈴木里沙 田中信也 串間保彦)


あつぎ舞台アカデミーの5回目となる公演。

8月29日(土)〜8月30日(日)に、厚木市文化会館 小ホールで計3ステージあったうち、29日(土)の14時開演の回を見た。

出演は、あつぎ舞台アカデミー(小学4年生〜中学2年生)のメンバー32名。

チラシには、出演者として34名が載っていたが(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150721/p3)、当日配付のパンフレットでは、出演は、32名で、ふたり少なくなっていた。

内訳は、女子24人、男子8人。小学4年生6人、5年生5人、6年生10人、中学1年生4人、中学2年生7人。


今年のドリーム×3は、「わたしたちの未来想像図」というサブタイトルが付いていて、そのテーマに沿った作品がオムニバスに演じられて行き、間に群舞(&うた)が入り、その後、このカンパニーの公演ではおなじみになっている「パパママ」、さらに、今年は戦後70年ということだからだろうか、戦争もののお芝居(「70年後、同じ場所で」)も。最後は、いつもの「一言ダッシュ」〜キズナの翼〜カーテンコールへ。

サブタイトルが「未来のわたしたち」だった昨年公演は、メンバーの子どもたちの夢=15年後の自分(職業)をテーマにしたオムニバス作品が中心になっていたが、今年の「わたしたちの未来想像図」は、SF的な近未来社会をえがいたショートストーリーが並び、ロボットが登場する作品が多かったのが特徴的。


メンバー3人による「前説」でスタート。

大勢のロボットが出て来たオープニングの「ロボットキッズ」は、昨年公演で「バク」を演じていた男子がふたたび「バク」役で登場。

ロボットキッズ
https://www.facebook.com/atsubun/photos/pcb.917982371573025/917979838239945/

「空気を読むロボ」「ノラロボット」「わたしはシンデレラロボット」は、いずれもロボットが身近な存在になった日常をえがいた風刺劇。
「ノラロボット」は、捨てられたり保護された犬・猫ならぬ、棄てられたロボットたちが引き取り手が現れるのを待っている。それぞれのロボットに特技があっておもしろい。
「わたしはシンデレラロボット」では、ロボットは、たしか、23万円だったか。そんな値段でロボットが買える時代という設定。

わたしはシンデレラロボット
https://www.facebook.com/atsubun/photos/pcb.917982371573025/917979844906611/(左から、内田結莉子さん、喜代門叶さん、佐藤優莉さん、結城ありささん、大谷穂乃佳さん)

「恋するロボット」は、ロボットに恋愛感情が芽生えたら、というラブコメ仕立てで、人間との三角関係をえがいていたが、女の子のロボットがなんだか妙にかわいいのがポイント。連続3話。

うたと群舞は、「抱きしめてアンセム」「カリビアン・プレイズ」「同じ時代に生まれた若者たち」。

リビアン・プレイズ
https://www.facebook.com/atsubun/photos/pcb.917982371573025/917979921573270/
ボーカルが女の子(杉山愛栞さん)なので、29日昼のステージでしょうか。「天使」は、「ノラロボット」に出て来た天使たち。


今回は「台本提供」として、あつぎ舞台アカデミーのメンバーではない作者名がクレジットされている作品が、5つあった。(昨年公演は「台本提供」がひとつだった) この提供台本は、今回のあつぎ舞台アカデミー公演のために書き下ろされた、ということなのかな?
台本提供は・・・

「俺がジャイアン?」脚本:釘本光
「空気を読むロボ」脚本:伊藤悠
「子供が大人な世界」脚本:伊藤悠
「わたしはシンデレラロボット」脚本:金塚悦子
「走れ!夏希」脚本:釘本光


釘本光というひとは、女性のようです。
熱空 http://hotsky.main.jp/index.html

金塚悦子:演劇ユニット「アロンジ」代表
http://allonsyblo.exblog.jp/

伊藤悠子というひとは、中央大学の学生劇団出身の、でしょうか。
http://www.gekisakka.net/member.html
『2013年度日本劇作家協会戯曲セミナー受講、2014年度同セミナーの研修課に進み、横内謙介氏に師事する。』と、プロフィールにある。

今後は、あつぎ舞台アカデミーのために、劇作家や演劇人が短い脚本を書くということも当たり前になって行くのかな?

俺がジャイアン
https://www.facebook.com/atsubun/photos/pcb.917982371573025/917979908239938/

走れ!夏希
https://www.facebook.com/atsubun/photos/pcb.917982371573025/917979854906610/
「走れ!夏希」は、コロスによる「走れメロス」の群唱と、中学生たちのストーリーが共振して、とても演劇的だったが、中途半端に終わってしまった気もする。


「パパとママが私のパパとママになった理由(わけ)」は、女の子なら自分の母親の若い頃、男の子なら父親の若い頃を演じ、他のメンバーが共演するというのがお約束、と思っていたが、今回は、3人が自分の両親の出会いやなれそめを演じて、もうひとりは祖父母のそれだった。

「パパママ」より、やきもちイン保育園
https://www.facebook.com/atsubun/photos/pcb.917982371573025/917979851573277/


テーマ曲 キズナの翼
https://www.facebook.com/atsubun/photos/pcb.917982371573025/917979848239944/

余談だけれど、喜代門さんて3姉妹なの?! 大谷穂乃佳さんは、お芝居のときはメガネをかけていなかったが、ダンスのときはメガネをかけていた。