マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミー公演 ミュージカル「バイトショウ-YOKOHAMA青春篇-」(神奈川県立青少年センター)


書きかけになっていたテキストを、ひとつ蔵出し。

書いたのは、9月の半ばぐらい。その未完成のテキストを少し直して、リンクを追記しただけなので、結局、書きかけのままですが・・・


マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミー第1回公演

ミュージカル「バイトショウ-YOKOHAMA青春篇-」

作・総指揮:横内謙介(扉座)
音楽監督・作曲:深沢桂子
振付:ラッキィ池田 彩木エリ
新規上演脚本:釘本光
演出:鈴木里沙(扉座)

8月19日(金)、20日(土)、21日(日)の3日間、神奈川県立青少年センター ホールで、計5ステージ上演されたこの公演のうち、

8月21日(日)に、13時開演の回を見た。

 過去ログのこの公演。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20160707/p1


神奈川県立青少年センター ホールでの観劇は、以前に、政府拉致問題対策本部の主催で上演された劇団夜想会の「めぐみへの誓い」を見て以来だった。

そして今回は、舞台の上での観劇。


シアターインシアターということで、ホールの本舞台上の回り舞台の上に雛壇状に客席を設営し、その舞台上で客席や緞帳を背景にしてキャストが演じる形式。つまり、観客が、舞台の上から客席側を向いているのがいわば正面で、さらに、回り舞台がまわると、舞台の上手側や、下手側で次のシーンが行なわれるなど、客席のほうが回って向きを変えることで、場面転換するという趣向。

観客がいない本来の客席は、キャストの登退場に使われるだけでなく、客席もキャストが演技するスペースになったりと、舞台と客席とが逆になるといったことも。
舞台上で群舞になると、振動で客席が揺れるのも臨場感であった。

客席が載っている盆が回りはじめると、軽い眩暈がするようでもあり、2時間の上演の間に、客席の床が回る感覚に慣れることは出来なかった。

むかしの劇団四季のキャッツシアターの回転席は、動いているのがあまり分からないくらいに静かに回ったという記憶があるけれど、今回のようなステージ上の回り舞台にいると、回ったときに独特の浮遊感が生じるのだね。

以前から、回り舞台を多用する演目の出演者は、回る床にすぐに慣れることが出来るのかなぁ?、と思っていたが、私はこの感覚はけっこうきついと思った。

「バイトショウ-YOKOHAMA青春篇-」の会場ロビーには、舞台が揺れたり回ったりするので、気分が悪くなるかも知れない、との注意書きが貼り出されていたが、たしかにちょっと・・・三半規管が弱いようだと、油断してはいけない感じではあった。

舞台上に客席と演技スペースを設けるかたちのシアターインシアターでも、彩の国さいたま芸術劇場 大ホール内でのさいたまネクスト・シアターのいくつかの公演とはまたちがう、なかなか貴重な体験が出来た。


客席が舞台上ということで、入場の際は、下手のソデ側から案内されたが、終演後は、緞帳は上げたままで、お客さんは客席へ下りて、客席からロビーへ出て下さいとのことだった。


客席が360度回るといえば、来年、豊洲にオープンする新劇場(→http://www.tbs.co.jp/stagearound/)は、1300席もある客席が回転するとのことだが、観客の感覚としてはどんな感じがするだろうか?


迫りも使っていたが、観客は舞台上にいるので、すぐ前で迫りが下がって行くなど、従来の客席から見るのとは、これもまたちがう眺めだった。


マグカル・パフォーミングアーツ・アカデミーは、今年の4月にも「バイトショウ」を上演しているが、それは成果発表会となっていて、今回が最初の本公演という位置付け。第1回公演と銘打っての上演。

キャストは、29名。高校生以上20代半ばまでの若者たちがメンバーだが、多くは、何らかのかたちで演劇やミュージカルの経験があったり、芸能活動をしているひとたちで、まるっきりの未経験者からのスタートという出演者は何人いたのだろう。

いちばん多いのは、扉座の若手劇団員かな。続いて、あつぎ舞台アカデミーの卒業生。演劇系の大学や専門学校、音大の学生もいるし、プロダクション所属者が何人もいる。

すでにいくつもの商業公演に出演して次の舞台も決まっている若手俳優(岩橋大)や、父親がテレビ出演で著名な弁護士だというひと(北村まりこ)がいたりもする。

岩橋大さん(プロフィール)
http://www.cubeinc.co.jp/members/prf/024.html

これは、3年も前の記事だけど、北村まりこさんは、ミュージカル女優を目指していて、夢は帝劇の舞台に立つこと、らしい。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20131025-1208344.html

津田彩花さんは、以前、立花演劇研究所に所属していた津田さん、ですよね。いまは、ツイッターがありますが、
むかしのブログもまだ見られますね。→http://ameblo.jp/nikkori-ayaka/


アルバイトをしながら、舞台での成功を夢見る若者たちの群像劇で、そのうち、ダンスチームを組んでいる3人の女性がストーリーの中心で、そこに、演劇や劇団、養成所、バイト先での「あるある」的なエピソードをオムニバスに織り交ぜながら、展開する。

ダンスチーム3人のなかでも、アイという女の子が、実質的な主役で、アイ役の加藤萌朝さんは、今春の成果発表会でも、同じ役を演じていたようだ。


下記のページに、舞台写真が出ていて、

http://magcul.net/beit_show/

チャイナ服の喜代門紋さんが写っている写真も見られる。