PERSONA3 the Weird Masquerade〜群青の迷宮〜 (THEATRE1010)


「PERSONA3 the Weird Masquerade 〜群青の迷宮〜」

演出:キムラ真(ナイスコンプレックス)
脚本:熊谷純、神楽澤小虎(MAG.net)
音楽:目黒将司
マイム:いいむろなおき
振付:當間里美
作・編曲・歌唱指導:桑原まこ
殺陣:大岩主弥


シアター1010で、9月15日の前夜祭を見たあと、19日(金)昼と、20日(土)夜の本公演を観劇。

9月19日は14時開演、女主人公(汐見琴音)版で、天田乾は坂口湧久くん。

20日は17時30分開演、男主人公(汐見朔也)版で、天田乾は鈴木知憲くんの出演。

所見の回は、14時開演で、16時23分に終わった(場内の時計による)。途中休憩は、なし。事前告知の上演時間は、2時間だったから、思ったよりも長かった。20日もほぼ同じぐらいの上演時間だった。


19日は平日の昼公演とあってか、客席は、1階席に6割もいないぐらい。前売りでは、2階席のチケットも販売していたようだが、会場には「座席振替のご案内」が掲出されていて、2階席のチケットをお持ちの方は受付にお立ち寄り下さい、とあったので、2階席のお客さんも1階席へと振り替えた模様。

20日夜は、1階席についていえば、見た感じでは満席だったと思う。20日は、物販にもかなり列が出来ていた。

19日は、入場の際に配られたチラシの折り込みのなかに、陽なたpresents「ちっぽけなタイヨウ」のチラシが入っていたが、20日夜は、残念なことに、「ちっぽけなタイヨウ」のチラシは入っていなかった。枚数が限られていたのかな?


さて、この舞台の演出は、このひとですね。(2年前の動画ですが、インタビュアーは、田中慶一くんという、ナイスコンプレックスの当時の舞台に子役として出演した男の子らしい)
http://www.youtube.com/watch?v=FlwNdGcS8qY

脚本は、それぞれ下記リンクにあるようなひと。
http://www.gekijooo.net/mag-net-staff/
http://www.gekko.co.jp/staff_kumagai.html


舞台化で、男性主人公と女性主人公の2バージョンがあるのは、原作のゲームがそうだからなのでしょう。

私が見た2ステージ(両バージョン)で、展開や演出上の大きなちがいは、男性主人公版は、屋久島へ行ったシーンで、女性主人公版ではなかった客いじり(所見の回は、前方下手側の通路際の女性客が話しかけられていた)があったこと。

天田乾をかばって撃たれた荒垣真次郎が、男性主人公版ではすぐに死んでしまって、そのあとが葬儀のシーンになるのに対して、女性主人公版では、撃たれた荒垣真次郎は死なずに病院に運ばれ、そのあとも、助かりそうもないが入院中といっていたこと。(このゲームについて少し検索してみたところ、)どうやら、このちがいも、原作のゲームにもとづくもののようだ。


シャドウとペルソナの戦闘に巻き込まれて母親を喪った天田乾と、その原因をつくった荒垣真次郎との関係や、それぞれの葛藤がメインエピソードのひとつになっているので、天田乾というのはかなり大きい役どころ。序盤にソロナンバーがある。また、得物が槍なので、戦闘シーンでは、槍を遣った立ち回りがある。その槍は、最後の戦いでは、穂先がちがうものに替わる。

時代劇ではないとはいえ、ふたりとも、なかなか見映えよく、長柄の得物をさばいていた。12、3歳の少年俳優で、長柄を遣った殺陣というのは、舞台に限らずめずらしいことだから、けっこうな見どころになっていた。

20日夜のステージでは、カーテンコールで鈴木知憲くんが指名されて、「頑張りました、ありがとうございました」と、簡潔なあいさつをした。


アイギスっていうあのロボットが、いいな。セリフをかんだら、誤作動だといったりして、アドリブもおもしろい。


[キャスト]

汐見朔也: 蒼井翔太
汐見琴音: 阿澄佳奈
アイギス: ZAQ
岳羽ゆかり: 富田麻帆
伊織順平: 大河元気
桐条美鶴: 田野アサミ
真田明彦: 藤原祐
山岸風花: 田上真里奈
幾月修司: 唐橋充
ファルロス: 植田圭輔
タカヤ: 西山丈也
ジン: 松本祐一
チドリ: はねゆり
天田乾: 坂口湧久・鈴木知憲 (Wキャスト)
荒垣真次郎: 藤田玲
パフォーマー: いいむろなおき 大岩主弥 天羽尚吾 福島悠介 頼経遥 内沢芽生 福田あり沙 長濱正明