私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり


東京創元社編集部 編「私がデビューしたころ ミステリ作家51人の始まり」(東京創元社、1800円+税)

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488027322


この本のなかの、倉知淳「新人賞を獲らずにデビューしてもまあどうにかなるものだというお話」で、倉知淳氏は、作家デビューした頃は、『アルバイトだけではなく、下っぱとして舞台に出たりなどしてい』て、日比谷の芸術座や名古屋の名鉄ホールの舞台に立っていたというから、東宝の公演などの商業演劇に出演していたということだ。

私はこの作家の作品はいままでひとつも読んだことがなくて、略歴すら知らなかったが、ネットで経歴を検索してみると、日大芸術学部演劇学科の卒業とあるので、役者をしていたのも頷けるけれど、商業演劇に出演していたとなると、さて何という名前でどんな舞台に出ていたのかが気になって来る。1962年生まれで、最初の小説が1993年、翌年には最初の本が出ているので、商業演劇の舞台に出ていたのは、80年代の半ば〜90年代前半の間のことになるでしょうか。