加賀見山再岩藤


過去ログ(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20130706/p1)にも書いたように、7月5日は、歌舞伎座で、通し狂言「加賀見山再岩藤」を見たのだけれど、この狂言を見るのははじめてだった。

この芝居の志賀市は、子役としては大役とされていて、琴を弾じ、唄いもするので、そこだけでもなかなか見ものであった。

志賀市といえば、かつて、子役時代の清水大希くんが演じて評判をとった役のひとつとしても知られているが、それは私が歌舞伎を見るようになる直前の公演だったから見逃していて、筋書の上演記録によると、東京での上演はそれ以来になるようだ。

その小按摩の志賀市が登場する鳥井又助内切腹の場で、又助(松緑)が妹のおつゆ(梅枝)のことを、いちどおそでと呼んだので、え?!何それ?…と思ったら、今月は、夜の部の「東海道四谷怪談」では直助(松緑)とお袖(梅枝)という間柄なのだね。つまり夜の部の役名だった訳だ。

おつゆに気がある助平医者の安達昌伯(大蔵)が、おもしろいね。


開演前、時間があったので、楽座に立ち寄って、前月公演の舞台写真を見てみたが、禿の写真は見当たらなかった。(市川宗家は、部屋子くんの舞台写真を出さないのかなぁ?)