歌舞伎座新開場柿葺落五月大歌舞伎 第一部、第二部


一昨日の5月8日(水)は、

歌舞伎座新開場こけら落とし五月大歌舞伎

の第一部、第二部を続けて見た。

今月出演の子役は、過去ログのとおり。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20130506/p1


新開場で東側になった歌舞伎座1階の売店で売っている歌舞伎グッズ。以前の歌舞伎座ではハローキティの歌舞伎がおなじみだったのに、新開場した4月からは、スヌーピーの歌舞伎に替わっちゃった。どうしてだろう。スヌーピーの営業が売り込んでハローキティにとって代わったということかな。


さて、第一部は、午前11時開演。舞踊「鶴亀」、幕間15分、「寺子屋」、幕間30分、「三人吉三巴白浪(大川端庚申塚の場)」で、終演は午後2時直前ぐらいだったから、約3時間。

寺子屋」は、菅秀才が石井晏璃ちゃんだったから、いうことなし。平成中村座以来の、菅秀才が見られて大いに満足。あめりちゃんを引き当てたので、重畳。小太郎は榎本陸くんだった。

この日の第一部は、2階席の正面に女子高の団体が入っていて、セーラー服で埋まっていた。幕間には、お弁当も食べていた。あの女子高は、いつも5月に学校行事で歌舞伎鑑賞があるようで、何年か前にも歌舞伎座で遭遇したことがあった。


第二部は、2時40分開演。「伽羅先代萩」の足利家御殿の場と床下の場、幕間が20分、「吉田屋」で、終演は5時25分頃。

先代萩」は上演時間を見て、あれれ…と思っていたら、やはり今月は「御殿」の飯炊きはないのだ(演目を知った当初は、坂田藤十郎襲名のときと同じ「御殿」が見られるかと期待したのに…)。飯炊きがないから、鶴千代と千松が盤双六をすることもなく、千松のうたもないのは、やはり残念。

市川福太郎(秋山悠介)くんと宇都宮知那ちゃんの共演といえば、大きな役では、3年前の公文協巡業のときに、三吉といやじゃ姫というのがあったのを思い出した。

松嶋屋の伊左衛門での「吉田屋」は、私ははじめて見たが、藤十郎(あるいは成駒屋)が伊左衛門の「吉田屋」とはずい分とちがうものである。

今月第二部の演目なら、むしろ、玉三郎の政岡と、藤十郎の伊左衛門でまた見たいものだ。


菅秀才も、鶴千代も、千松も、主要子役はいずれも声がよいだけでなく、声にはそれぞれの役らしさも感じられた。