ai-kata 公演「(株)Dream show」〜略してドリショー〜 (萬劇場)


劇団たいしゅう小説家10周年記念公演 Vol.5

ai-kata 公演『(株)Dream show』〜略してドリショー〜
(作・演出:島根さだよし)


公演期間中に、2ステージ観劇。午後2時開演だと、終演は3時35分ぐらい。

プログラムは、1500円(カラーだが、サイズが小さくて、収納や持ち帰りにはいいけれど、ちょっと高い気がしなくもない…)。


お客さんは、ai-kataやそのメンバーの熱心なファンだろうと思われる女性客がほとんど(リピーター率も高そう)。少数の男性客の、おそらく半数は広義の関係者だよね?八木優希ちゃんの出演に惹かれて見に来たようなお客さんはずい分少ないなという印象。そもそも、セントラルのホームページは、舞台出演情報の掲出が遅過ぎる(舞台の場合、前売り開始前に情報を出さないと)。


この「ドリショー」という芝居は、人間の記憶を書き換える会社が舞台で、その会社の個性的なメンバーたちと、そこに記憶変えを頼みに来る父娘(この「みさと」という娘が八木優希ちゃんである)の話なのだが、父親と娘の両方から記憶の改変を頼まれた会社のメンバーたちがどう対応するのか、病気で間もなく死ぬという父親とまだ12歳の娘はこの後どうなるのか、という興味で運びながら、話は急転してのどんでん返しになり、いままで演じられて来たストーリー自体が、別の人物の記憶変えと彼に本来の記憶を取り戻させるためのものだったという、そんな結末になる。

記憶という、ある意味、曖昧なものを扱った芝居の仕掛けとしては面白いと思ったし、ナマの舞台の勢いで押し切られるようなどんでん返しだったけれど、どうにも強引過ぎるというか、無理筋な気がしてならず。気分としては、中途半端なまま放り出されたような終わり方で、気持ちよくだまされるという訳には行かなかった。


八木優希ちゃんは、12歳の中学1年生という、実年齢より上の役柄。おでこ全開。セーラー服の衣裳もあっが、中学1年生という設定にしては、制服のスカートが短か過ぎでは…。途中で、衣裳も髪形も変わるのに、シューズは同じままだった。男性キャスト7人のなかにひとりの、マスコット的なポジションとしては申し分なくかわいかったが、舞台での演技、立ち居という点では、ぎこちなさも目立ち、映像(ドラマ)で見るようなよさは感じづらかった。


会場では、この公演のDVDの予約を受け付けていた。11月22日発売予定で、4500円税込。(劇団たいしゅう小説家のホームページからでも購入出来る模様)

チラシ類といっしょに、ティッシュがもらえて、ちょっとうれしかったかも(笑)。

            • -

関連のエントリー
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20120703/p1(公演情報)