舞田ひとみ14歳


歌野晶午「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」(カッパノベルス、895円+税)


某日、ホテル泊まりだったとき、ちっとも眠れないので、ビールを飲みながら、ちょうど買っていたこの本を夜通し読み、読了後に朝風呂にどっぷり浸ってから、早朝6時にチェックアウトして帰って来た(のは、どうでもいい話)。


「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」(すでに文庫になっている)の刊行から3年経ち、前作では小学5年生、11歳だった舞田ひとみも中学2年生、14歳になっての連作6編である。

今回は、舞田ひとみちゃんと小学校時代のクラスメイトで、いまは別の私立中学、森海学園に通う高梨愛美璃(えみり)とその友人ふたりの森海学園トリオの周辺で起こる事件に、愛美璃との再会をきっかけに仲間に加わった舞田ひとみが首を突っ込むかたちで展開する。

前作とちがって高梨愛美璃を語り手にして書かれているので、今作の舞田ひとみは主人公というより、助っ人といったポジションで、謎解きをしたり事件解決のきっかけになる。


なお、続編では、舞田ひとみは17歳になる予定だそうだから、上梓は、また3年後でしょうか…