ニューイヤーバレエコンサート in エドガワ(TYバレエ)


1月9日(土)は、江戸川区総合文化センター(大ホール)へ。

TYバレエ(佐藤崇有貴 平塚由紀子バレエスタジオ) ニューイヤーバレエコンサート 2010

 第1回公演が、13時30分開演
 第2回公演が、16時30分開演


私がこのスタジオの公演を見はじめてからだと、「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「コッペリア」と全幕公演が続いたが、今回はバレエコンサートで、その分、チケット代も安く設定され、ゲストもふたり(岡田幸治、染谷野委)と少な目。

時間の都合もあり、今回は1回目だけ見るつもりだったが、上演時間が(15分の休憩込みで)1時間30分強と、思っていたより短く、2回目を最後まで見ても遅くならずに済むと分かったので、続けて2回目も見て帰ることにした。


プログラムの販売はなく、代わりに、キャスト表を200円で売っていた。


前半では、佐藤崇有貴氏がマイクを持っての解説があり、これがめずらしくて、新鮮。1〜5番のポジションやマイムの解説では、出演者から5人が舞台に出て、解説に合わせてポジションやマイムの実演をする。1回目公演では廣田奈々ちゃんが出て来て、マイムもやって見せたので、2回目公演での登場も期待していたが…2回目は、(染谷野委さん以外は)別メンバーに交替。

1回目と2回目では、前半の一部プログラムが異なるため、それに合わせて、解説の内容も少し変えていた。

グラン・パ・ド・ドゥ形式の説明に絡めて、小さい男の子が、それぞれ、白鳥の湖の王子(1回目)、ドン・キホーテのバジル(2回目)と、バリエーションを踊って見せたのだが、ふたりとも上手に踊るものである。


休憩後の後半は、「リトルサーカス」。これが、楽しい。

サーカスの出し物を踊りにアレンジして、次々に見せて行く趣向だが、手品や小道具を使ったり、また、達者なゲスト+男子トリオのピエロの活躍など、本物のサーカスよりもおもしろい。なかでも、「曲馬」の子どもたちの踊りがかわいくて、秀逸な振付。

空中ブランコ」(稗田来夢、染谷野委)をラストに持って来ての、パ・ド・ドゥでの締め括りが、バレエらしさを感じさせる構成。サーカスの華といわれる「空中ブランコ」だけに、アクロバティックな振付をこなす稗田来夢ちゃんもリトルサーカスの華。最後のリフトは、2回目のステージが上手くきまったようだった。


1回目公演の、「眠れる森の美女より」では、リラの精の松本杏樹さんの踊りに雰囲気があって印象的。

笠松哲朗くんがバレエを踊るのは、はじめて見た(昨夏の「コッペリア」では踊る場面はなかったので)が、予想以上にいい感じ。


今回のようなステージも、全幕公演とはまたちがって、スタジオ生たちが前面に出ていて、いいものだと思った。

このホールでのTYバレエ公演は、過去3回は(オーケストラが入らなくても)6列を最前列にしてあったが、今回の1階客席は、7列からになっていた。