柿澤勇人 21歳


「どーも☆キニナル!」(フジテレビ)を見た。

劇団四季の「春のめざめ」で主役を演じている柿澤勇人の特集だったが、彼は、人間国宝の孫なのだってね。おどろいた。

清元榮三郎が祖父で、曽祖父が清元志寿太夫だと紹介されていた。清元のお家に生まれたのに本人は、浄瑠璃でも三味線でもなく、サッカー?

ほとんど未経験でミュージカルの世界に入ったとはいっていたが、そういう家系というか、家族、親族に伝統芸能のプロフェッショナルが何人もいる環境に育った訳だ。


清元協会ホームページ
http://www.kiyomoto.org/


もはや、伝統芸能だけでなく、芸能界全般に二世、三世が当たり前になっているが、彼のように家の芸とは別のジャンルに進出して活躍するケースも多くなると、近々、広義の芸能関係者の子どもしか芸能人にはなれない時代が来るかも。最近よくいわれる階級社会の出現、職業の世襲という意味で。

舞踊方面なら、たとえば、バレエダンサーの親がバレエスタジオの先生、みたいなことはめずらしくないけれど・・・何年前だったか、滅多に行かない新劇団の芝居を見に行ったら、開演前の客席で、当日の舞台には出演しないベテラン俳優が、子どもが研究生から劇団員になったのでよろしく、と挨拶をして回っていて、すでに新劇は世襲される古典芸能になりつつあるのだと思った。