「眉山 びざん」(明治座)を観劇


8月3日(月)に、明治座で、「眉山 びざん」を見た。

1日の初日(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090802/p1)に続いて、今回の「眉山」は2度目の観劇である。

昼の部で、11時30分開演。終演は、午後2時33分ぐらいで、これは初日とほぼ同じ。(初日に行なわれていた、徳島特産「すだち」の配布は、なかった)

余談だが、この日、東京メトロ人形町駅周辺の歩道では、せともの市の出店が並び、なかには「ろくろ」を回す体験コーナーのようなことも行なわれていた。


以下は、初日の雑感(加筆済み→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090802/p1)に加えて、さらに子役についての憶え書き。


第一幕の病室の場。亀山きらら(小野緒芽)ちゃんのベッドにあるぬいぐるみは、キツネ、くま、アザラシ、ヒツジ。くまのぬいぐるみは(初日に見たとき)背中に羽根がついていたから、いわゆる天使のテディベアと思われる。アザラシのぬいぐるみは服を着ている。

亀山きららは、ゲーム→ぬいぐるみ→シールという流れでカオルと遊んでいて、初日に、きららが寝たふりをしたときに、ベッドからキツネのぬいぐるみが落ちたことを書いたが、3日は、ぬいぐるみが落ちないように、件のシーンの前の段階で、ぬいぐるみをベッドの頭のほうに置くように変えてあった。

この最初の病室の場での、亀山きららのセリフは、けっこうむずかしいタイミングがあるのに、セリフが会話の流れにきれいに入って、段取りっぽさや不自然さが全くない。


衣裳は、パジャマ(一幕)→パジャマ(一幕中庭)→退院(二幕)→幼い咲子(二幕個室)→パジャマ(カーテンコール)で、3パターン。パジャマはピンクで、リンゴ他の柄が入っている。

履物は、病室履き(一幕)→草履(一幕中庭)→スニーカー(二幕)→スニーカー(二幕個室)→病室履き(カーテンコール)で、トータル4足。退院きららと咲子役とでは服だけでなくスニーカーもちがえてあるが、ソックスは同じようだ。(病室にあって)カーテンコールで履いているのは、動物の顔の室内履き。

髪形は、きらら役がふたつしばり、咲子役で三つ編みの2タイプで、カーテンコールではきららに戻る。退院きららでは髪をしばってあるところに飾り(ヘアアクセ)が付く。


第二幕終盤の、龍子の個室の場では、龍子のベッド脇に幼い咲子が立ったまま舞台が回って、次の場へ換わるのだが、舞台奥の吊り物の後ろから、子役の咲子が上手ソデへ退場するのには、(歌舞伎でいう)消し幕を使っている。


眉山」の小野緒芽ちゃんの演技を2回堪能出来たので、とりあえずは、満足といったところ。

第一幕中庭のシーンでの阿波踊りがかわいく、そのあとカオルにねだって担がれて行くのがおもしろい。


この舞台「眉山」では、「傾城阿波の鳴門」やおつるの人形を、龍子の娘・咲子の心情に重ねるかたちで用いている。