おしん 7月14日昼


7月14日(月)は、新橋演舞場おしんを観劇。

昼の部で、11時半開演。座席は、初日以来の最前列。


子役は、おしん諸星すみれちゃんで、加代が渡邉ひかるちゃん。間近で見ると、このふたりの演技の上手さが感じられて楽しい。
諸星すみれちゃんが、とても丁寧に演じている。口を結んだときの、あの顔が、かわいい。


先の、7月9日夜の部(http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080710/p2)の中川材木店の場で、水汲みを命じられた諸星すみれちゃんのおしんが、運ぶ途中で桶の水を舞台にこぼしてしまい、また汲み直して運んだ件。あれは、いわゆるパプニングだったようだ。この日は、佐々木麻緒ちゃんと同じ段取りでこぼさずに運んでいたから。

とすれば、汲み直したというのは、すごいことだ。全部こぼした訳ではなかったし、そのまま進めてもよかっただろうに、汲み直すという臨機の演技には、驚愕!


この14日昼の部では、第一幕、下手での定次(佐藤輝)とのお芝居のとき、もらったおいもを懐にしまうところで、守り袋のなかから五十銭が落ちてしまった。このあとの、つね(東てる美)にお金を盗ったと濡れ衣を着せられるシーンで使う小道具だから、いつ拾うのかと、ちょっとドキドキした。


諸星すみれちゃんは、第二幕の加賀屋の場では、手足にあった汚れを落として出ているよね?  (16日昼の部で)佐々木麻緒ちゃんが汚したままで二幕を演じているのを見て、あれ?おとといのおしんはきれいだったぞ、と思ったのだけれど。

※この件ですが、その後、公演終盤の私の観劇では、汚しのメイクを落としていることが確認出来なかったので、追記で修正を入れておいたのですが、ダブルキャストの「おしん」を両方ご覧になった方から、7/30にご意見をいただきました。

抜粋させてもらいますが、
『すみれちゃんが途中で汚れを落としたのは確実だと思います。』『加賀屋では加代とおしんは同等のように扱われ大事にされたということでお風呂にもちゃんと入れていたのではないでしょうか。なぜ二人でメイクに違いがあるのかはよくわかりませんが、もし自主的に汚れメイクを落としているとしたら、すみれちゃん(側の人?)はおしんという物語への理解が深いのだなあ』
と思われたとのことです。

このご意見を全面的に援用させてもらうことにして、上記のように紹介し、またテキストを再修正しました。ありがとうございました。


「おさよさま、おさよさま」と声をかけながら子守りしているうちに、加代が帰って来る。諸星すみれちゃんのおしんは、加代の部屋から黙って持ち出した本を返していなかったことを、すでにここでちょっと気にしていた。

おしんに突き飛ばされて、気絶したお加代さま。気が付いたときの、渡邉ひかるちゃんの、ぼんやりうつろな表情が、いい。子役の加代は、最初の出の、袴姿がかわいいのに、すぐに引っ込んでしまう。


山小屋で俊作に字を教わるときの、「いものい」「いちばんのい」…っていうセリフ、かわいいなぁ!

その俊作(勝野洋)に助けられたおしんが、花道から担がれての出。ここで、俊作が鳥屋から走り出たときに、白い雪がパッと散るのだけど、これは、俊作があの雪片を付けて走り出ると、あんなふうにパーッと後方へ散るのかな。あっという間だけれど、きれいなシーンだ。


劇中で、おしんちゃんがうたううた。「ももたろうさん、ももたろさん…」「ここはおくにを何百里…」

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関連ログ(抜粋)。
おしん」の子役 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080704/p2
生活ほっとモーニング http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080711/p3
7月9日夜は、→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080710/p2
7月11日夜は、→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20080712/p3