「新門辰五郎」のインタビュー記事より


先日、部屋の片付けをしていたら、今年5月の前進座国立劇場公演「新門辰五郎」を前にしての、中村梅雀さんのインタビュー記事の切り抜きが出て来た。

まだネットでも読める、4月16日付読売新聞夕刊のこの記事。↓

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/trad/20070416et06.htm

「1月には、祖父、父が演じた魚屋宗五郎をプレッシャーの中で命がけで演じた。単純に受け継ぐのではなく、劇団の精神である批判的継承を目指したい。今回の作品でも父と衝突しながらの舞台になると思う」と言って苦笑する。

 劇団運営は経済的な問題などから楽ではない。梅雀は「演目も守りの態勢で、新しい芝居を作ろうとする動きが鈍い」とこぼす。

 「僕は、テレビドラマの出演などを通して、歌舞伎に見られる形式的な演技ではなく、生の会話に近い、リアルな作品をやりたい、と思っている」』


前進座退団が発表されたいま読み返すと、含みのあるインタビューだったのだと思う。