猫が食欲不振で飼い主パニック


飼い猫のにゃんころげが、食欲不振に陥り、ネコ缶を食わなくなって、さあ大変。買い置きのネコ缶を次々に開けるが、どれも食べない。出したものは食べないくせに、腹が減ったとおめいては、家中をうろついて、ごみ箱にまで頭を突っ込むので、しまいにはこっちもイラついて来て、皿を持って「食えくえ」と追いかければ、疾走して逃げ回るにゃんころげ。皿を洗うたびに、たまるは、残飯ばかりなり。

運動をさせて、空腹感を募らせれば、食うかも知れんと、ネズミのおもちゃで遊ばせたら、大喜びで遊ぶは遊ぶ。これは上手く行くかと思ったのもつかの間、ちょっと目を離した隙に、ネズミのしっぽがなくなっている。

ころげ!おもちゃのネズミのしっぽを食ったな。きょとんと、知らぬ顔のネコ。てっ、ダメだこりゃ。飼い主、ショックの余り、失神(← うそ。しばらくふて寝)。少しして、おめくにゃんころげの声。どうした、と行ってみると、おぉ!吐いたか。えらいぞ、にゃんころげ。といいつつ、掃除で、汗だく。

ここぞとばかりに、また、ネコ缶を開けてみたが、やはり、食わず。もう動物病院行きかとキャリーケースの用意をしたが、その後、置きえさのドライフードを少しかじったので、これは、ものによっては食う可能性ありと、過去ににゃんころげが食したことのあるネコ缶のうち、最近買っていなかったものを、いくつか見つくろって大急ぎで買って来ると、その二つ目をやっと、食った。

とりあえず、動物病院には行かなくて済んだが、
飼い主の疲弊は、計り知れない。