サウンド オブ ミュージック (7月12日)


劇団スイセイ・ミュージカルサウンド オブ ミュージック」(演出・日本語台本:西田直木)

初日=7月12日(木)18時30分開演のステージを見ての雑感を、以下、箇条書きふうに、思い出す範囲で。

初日のタイムテーブルや、子役の配役については、すでに書いたので、そちらを。
 →http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070713/p1


全体の印象としては、テンポがあって、とても楽しかった。このミュージカルはスターを中心に据えなくても、充分に面白いことがよく分かったし、観客にそう思わせたら、スイセイ・ミュージカルとしては成功なのではないか。難をいえば、初日ゆえか、主要キャストにセリフが引っ掛かり気味のひとが多かったこと(ブリギッタちゃんまで噛んでいたし)。

一幕。ロルフと逢い引き(←言葉が旧過ぎ)したリーズルが、マリア先生の部屋の窓から入って来る。そのあと、雷が怖い子どもたちも次々やって来て、ここのナンバーが「私の好きなもの」になっていた。東宝版では、ここは「ひとりぼっちの羊飼い」だったのに。今回の、スイセイ・ミュージカル版では、「ひとりぼっちの羊飼い」は、転換の前([追記] というか、パーティのシーンの後、幕前になる前の、マリアがトラップ家をこっそり出て行く様子を見せるところ)の音楽と、二幕の最初でうたが少し。

また、順序が逆になるが、マリアが修道院からトラップ家へはじめてやって来るときの道行きに耳慣れないナンバーが使われていた。

振付(吉田潔)が、いい。とくに、「さよなら、グッドナイト」のそれは、なかなかの傑作。

トラップ家の子どもたちの衣裳が、かわいい。点数もあったし、スカート丈が長いのも、雰囲気が出ている。
女の子役のキャストは、タイツの上にソックス(三つ折にしててかわいいね)。以前はこれが当たり前だったが、最近の舞台では、子役は(タイツなしで)ソックスだけということも多いから、かえって新鮮に見えた。

子役についてもうひとつ書くと、あのメイクには、ちょっとびっくり。メイクが濃い。

衣裳といい、メイクといい、東宝の「サウンド・オブ・ミュージック」(近いところでは1998年公演)の記憶に照らしたとき、このスイセイ・ミュージカル版のほうが、クラシックと感じる部分があった。

音楽祭でのマックスは、東宝版よりも踏み込んだえがかれ方になっている。それもあって、ツェラー(ゼラー)の敵役としてのあり方もくっきりとしている。

(ところで、マックスというのは、むずかしい役だね。スイセイ・ミュージカル版を見たことで、かえって、尾藤イサオさんの上手さを思い知った)


プログラム(1800円)には、稽古写真のほかに、舞台写真が載っている。いつ撮ったのだろう。ちゃんとオケピットの上の橋もある。


とりあえず、こんなところで。また、何か思ったり、気づいたことがあれば、次回の観劇雑感として、書きましょう。
 ↓
8/2名鉄ホール http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070803/p1
7/15夜 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070720/p1
7/14夜 http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070715/p3



関連の過去ログ(抜粋)
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070713/p1
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070704/p5
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070410/p2
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20061204/p1