ちりとてちん、あるいは「師匠噺」
次の連続テレビ小説「ちりとてちん」の「ちりとてちん」というのは、上方落語に「ちりとてちん」という噺があって、そこからとったのだね。
私は落語のことなんて知らないから、タイトルがややこしくて憶えられない、と書いたが、
http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20070616/p3
落語を知っているひとには、「ちりとてちん」はおなじみのタイトルで、イメージしやすいもの、か。
浜美雪「師匠噺」(河出書房新社、1700円+税)という本を読んでいたら、「ちりとてちん」というのが出て来たので、あぁ、そうだったんだ、と気づいた。
「師匠噺」は、落語家の師匠と弟子の関係を取材した本。
笑福亭松鶴と笑福亭鶴瓶、春風亭柳昇と春風亭昇太、柳家小さんと柳亭市馬、桂文枝と桂あやめ、柳家さん喬と柳家喬太郎、古今亭志ん朝と古今亭志ん五、三遊亭圓丈と三遊亭白鳥、春風亭小柳枝・春風亭柳昇と瀧川鯉昇、林家こん平と林家たい平、柳家小三治と柳家喜多八、林家木久蔵と林家彦いち、立川談志と立川志の輔、の12組のエピソードを収載。噺家の師弟関係の不思議と面白さに迫ったもの。