第13回チャイコフスキー国際コンクール


第13回チャイコフスキー国際コンクールのバイオリン部門で神尾真由子さんが優勝したというニュース、関連記事。

http://www.daily.co.jp/newsflash/2007/06/30/0000425638.shtml(デイリースポーツ)
神尾さんは四歳でバイオリンを始め、十歳の時にシャルル・デュトワ指揮の交響楽団との共演でデビュー。国内外の著名オーケストラと共演し、前評判が高かった。


http://www.asahi.com/culture/update/0630/TKY200706300042.html(朝日新聞)
神尾さんは大阪府豊中市出身。4歳でバイオリンを始め、10歳でデビュー。11歳でメニューイン国際コンクール・ジュニア部門に3位入賞した。ニューヨークのジュリアード音楽院プリ・カレッジなどを経て、現在はスイスのチューリヒ音楽演劇大学で学んでいる。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070630k0000e040046000c.html(毎日新聞)
演奏終了までの2週間あまり、報道陣を避けてきたが、会見では「(最終選考の演奏中は何を考えていたか)覚えていません。体力が続いたのは、すぐ疲れちゃうので今日はあまり練習しないようにしていたからだと思う」などと笑顔が絶えなかった。

 同部門の審査員で、現在神尾さんが師事するザハル・ブロン氏は「曲が持つ理論と、表現の自由が統合された、まれにみる演奏を舞台で発揮した」と評価した。同氏によると、審査員15人の9割が神尾さんを1位に推したという。』


デイリーは、配信記事。

毎日新聞の「チャイコフスキー国際:神尾さん優勝…さわやか世代花開く」と題した解説ふう記事の以下の部分が、面白い。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070630k0000e040021000c.html
これまで日本の演奏家たちは、ねじり八巻きで海外のコンクールに挑戦し、入賞をいわば勝ち取ってきた。数年前から次々に国際コンクールに入賞しているこの「さわやか世代」は、音楽を楽しむことに徹していて、権威のあるコンクールを受けるというよりは自分の音楽性にあったコンクールを選ぶ意識が強い。以前のようにすべての一流コンクールを受けて回ってどこかに入れば、というのではなく、好きなところを楽しんで受けるのだ。神尾さんも小学校4年で全日本学生音楽コンクールに優勝したときから「コンクールで好きな曲が弾けるのが楽しい」と言っていた。

これまで日本では大きなコンクールに入賞しなければなかなか演奏家としてやっていけなかった。お墨付きが必要だったのだ。だが最近は、無名の若手でもマネジャーや聴衆がその才能を見いだして演奏活動の道を作っていくことが増えてきた。なにがなんでもコンクールをと考えずに若手が自分の音楽を追求できるようになったのだ。事実、神尾さんもコンクールの結果とかかわりなく10代の初めからマネジャーや関係者に認められ、一流演奏家なみの活動を繰り広げ、すでに多くのファンをつかんでいた。




これで、ソロリサイタルも満席になるのかな、と思ったら、8月29日の「浜離宮ランチタイムコンサートvol.43 神尾真由子ヴァイオリンリサイタル」は、もう、ぴあの扱い分が売り切れている。このニュースでチケットが動いたのかしら?先日まで何度も広告を打っていたのに。

8月、10月に交響楽団と共演する公演も発売されているが、これらのチケットの売れ行きにも影響が出るだろうか。