桂春団治 初日

4月3日(火)は、新橋演舞場で「桂春団治」を観劇。この日、初日。

11時開演。
ロビー表示のタイムテーブルは、一幕55分、幕間30分、二幕50分、幕間25分、三幕75分。(あくまでも初日のもの)

3日のじっさいの終演は、3時5分頃で、ロビー表示の時間割よりも10分ほど押した(のは、一幕が5分余計にかかったのと、カーテンコールが付いたためか)が、再演でもあるし、初日とはいえテンポがあって、面白く見られた。

公演プログラム、1200円。掲載の配役表は、幕ごとに登場順となっている。


初日ゆえか、主演のふたりによるカーテンコールが付いた。後ろ姿で幕を切った藤山直美さんと、花道から引っ込んだ沢田研二さんも本舞台に登場して、あいさつがあった。藤山直美さんが、博多座、松竹座と3か月つづくことと、最近は大阪らしい芝居が少なくなって来たが、それにこだわってやっている。大阪の芝居っていいな、と思ってくれたらうれしい、といった内容を話し、沢田さんは終始藤山直美さんを立てる様子だった。


第三幕に登場する子役(春団治と二番目の妻おときとの子ども役)は、
春子(5歳):小梅実久・藏前美郁 (ダブルキャスト)

春子(12歳):中村愛・野田雅 (ダブルキャスト)

前者のふたりは、松竹芸能
http://www.shochikugeino.co.jp/profile/data/profile_98.html
http://www.shochikugeino.co.jp/profile/data/profile_122.html
後者のふたりは、放映新社

5歳の春子は、母親の藤山直美さんにおんぶされて帰って来て、そのまま舞台上手で寝て、その後目を醒まして、夢を見たといって泣く、という役どころ。(私のいた席からは、あまり顔が見えず…)

12歳の春子の出演は2シーン。別れて暮らしている春団治が手術をすることになり、血のつながっている春子に輸血を頼むために、三番目の妻おりうが春子をたずねて来る件り。
次は、春団治危篤の知らせで、母とともに駆けつける花道からの出。本舞台で、すでに父は亡くなったと知って泣き崩れるのだが、何で、あんなふうに不自然に寝転がるのかと思ったら・・・春子が泣き崩れてセットの上に乗ると、そのままセットが舞台奥に退って、ラストシーンになる訳だ。

初日に12歳の春子を演じていた野田雅さんは、藤山直美さんと並んでほとんど同じくらいに身長があった。

最初は、白いブラウス+吊りひも付きの赤いスカートで素足。おりうとの対面では、靴下をはいて出て来て(白ソックスを折ってはいてた)、輸血のために病院へ行くとなってカーディガンを着て来る。ピンクのズック靴。

花道からの出は、(白いえりの)茶色のワンピースに、黒のストラップシューズ。白いソックスは、前の場と同じものを伸ばしてはいているのかな…


この芝居は、第一幕が、女房のおたま(土田早苗)が身を引いて、身重のおとき(藤山直美)が桂春団治(沢田研二)の女房に直るまで。第二幕は、春団治の気持ちが後家のおりう(入江若葉)に傾き、おときが子どもを連れて春団治のもとを去るまで。第三幕では、春団治の死までがえがかれる。それぞれの幕ごとに「落ち」がつくような構成に加えて、しめっぽくならないのが、いいところ。

有名な作品だが、テレビでの舞台中継を中途半端に見た記憶しかなかったので、なるほど、こういう芝居なのかと分かったのが、いちばんの収穫。