竹芝客船ターミナル



四季劇場の近くに、竹芝客船ターミナルがある。伊豆七島方面への船に乗る竹芝桟橋の、待合所のような施設だ。建物全体としては、ニューピア竹芝、といえばいいのかな。



むかし、「ライオンキング」を見に四季劇場へ行っていた頃、観劇の前後は、この竹芝客船ターミナルに立ち寄ることが多かった。いすがあちこちにあるから、サンドイッチや弁当を食べたり、コーヒーを飲んで開演までの時間をつぶしたり、終演後の待ち合わせなど、いろいろと利用した。トイレなんか広いし、ロッカーもある。ちょっとした売店に、上にあがればコンビニや薬局、銀行、郵便局もあった。(某ファーストフード店は、なくなっちゃったっけ?展望台は?) 海を眺めて、もの想いにふけるのも、悪くなし。ただし、風の強い日は大変。



先日、「南十字星」観劇の折り、とても久しぶりに、竹芝客船ターミナルへ足を向けた。

すると、竹芝ふ頭公園を、猫が歩いているではないか。茶色い猫だ。けっこうふくよかで、野良と見ゆるに、この寒いなか、元気がよさそうだ。



「にゃんころだ!」と、目で追っていたら、公園の植え込みの中に入って行ったので、そっとあとをついて、植え込みの反対側に回ると、件の茶ネコが毛づくろいをしているのが見えた。他に一匹、まだ大人になっていないくらいの白黒ネコが、枯葉を布団にして、すやすやと気持ちよさそうに眠っていた。手の届きそうなところに寝ているので、近づいて「にゃん、にゃん」といってやったが、すっかり眠っていて全く起きそうにもない。猫らの様子からして、きっと、客船ターミナルかこの近辺のひとが、猫に何か食べさせているのだろう。



かつては、猫といえば、島嶼会館の脇の空き地に鈴なりにいたものだが、この頃はちっとも見かけなかった。いまは、ふ頭公園でコロコロしているのかも知れないぞ。猫はもっといそうである。

また今度、行ってみよう、と思った。