モーツァルト! 7月14日夜(帝国劇場)



7月14日(木)は、帝国劇場で、「モーツァルト!」の夜公演を観劇。

5時45分開演。



中川晃教のヴォルフガングに、川綱治加来のアマデ。



今季はじめて2階席からの観劇。

ステージ床(と主要セット)に描かれた譜面、というか楽譜を目の当たりに出来た。といっても、私には読めないけれど…。シーンや明かりによっては、俳優の足もとに その白い「楽譜」が、くっきりと見えて、インパクトがある。



中川ヴォルフガングは、左手のつめを塗っていて、親指のつめが赤く、他のつめは青っぽい色だった。右手のつめには、色はついていないようだった。





川綱治加来くんのアマデは、見るたびに表情に幅が出て来る。

第二幕でのアマデの演技がシャープになって、凄みが生まれた。



ドラマが進んで行くなかでのヴォルフガングとの関係性にも、分かりやすいメリハリがついている。

たとえば。第一幕で見せる、ヴォルフガングに向けてうなずくなどの、もうひとりの自分を励ましいとおしむようなまなざしから、第二幕でヴォルフガングを突き放す薄ら笑いの冷たさへ。人間くさかったアマデが、まさに「才能」らしく変化する。同じモーツァルトである両者が、「人間」と「才能」として対立する構図が、アマデの演技によって際立つ面白さ。



第一幕でのアマデ。

川綱くんの眉根の寄せ方が、中川ヴォルフガングのそれに似て見える。



「影を逃がれて」の羽根ペンは血のりがいっぱい出て、譜面というかアマデの五線紙に、べったり。





最後の最後の、緞帳前のヴォルフガングとアマデは・・・

下手から、川綱アマデが先にひとりで出て来ると、ソデを向いて「糸巻き」のしぐさで巻き巻きすると、それに引っぱられるかたちで、ヴォルフガング登場。中川、ちからの順でジャンピング投げキス。下手へ戻って、もういちど拍手にこたえて、ヴォルフガング、アマデの順に引っ込み(ちからくんが手を振っていたのが、よいね)。





終演後に、チケット売り場の窓口が開いていた(ので、ついまた買ってしまった)。

今夏は、この舞台があるので、夏バテしなくてすみそうである。