しおんの王



かとりまさる原作・安藤慈朗漫画しおんの王1、2(講談社アフタヌーンKC)



少し前に読んだ劇画。



幼い頃、両親を殺害され声を失った少女(安岡紫音)が、プロ棋士に引き取られて育ち、女流棋士となって、ライバルたちや自分の運命と戦う、みたいなお話。両親を殺した犯人探しという脇筋が同時進行して、興味をつなぐ。

コミックスとして、現在 2巻までが刊行されている。



主人公の紫音は、最初は小学生で、第2巻では、中学生になる。

けっこう面白い。



が、紫音のライバルのひとりは、若い男が女装して女流棋士に成りすましている、という設定は、いくら劇画でもちょっと引っかかる。盤上では戦い、盤外では、これから恋におちたりするのかも知れないが。



タイトルが「しおんの王」だからだろうが、王将を「玉(ぎょく)」と書かずに「王」と表記するのは、もっと引っかかる。



紫音ちゃんがかわいかったり かわいくなかったり、大人びていたのに 幼くなったりと、時間や場面の経過と絵柄が不一致でもある。