劇団ドリームカンパニー (於 本多劇場)



5月3日は夕方から、本多劇場で、福岡の劇団ドリームカンパニー のミュージカル「LOVE〜生きていこうとする力〜」を観劇。



同日2回あったうちの、2回目のステージで、18時開演。

上演時間は、休憩なしでほぼ2時間。



自由席で、前から2列目で見た。

1列目だと恥ずかしいから(笑)。



出演者は、22人(このうち児童劇団ドリームアップルが 8人)。



まず、堀下理恵ちゃんていう子が、とってもかわいい。とてつもなく、かわいい!堀下理恵さんが見られただけで、大満足。見に行ったかいがあったというもの。

(歌舞伎座へ行く予定がなかったら) 2ステージつづけて見たかったくらい。



お話は、失恋して自殺を図った若い女性(ニイナ)が天国の入り口にやって来ると、そこには(子どもも含めた)得体の知れない住人たちがいて、これから芝居をやって見せるからそれを見た上で天国へ行くかどうかを決めろ、なんて無体なことをいう。

で、彼女の前で、「LOVE」をテーマにした、5景のエピソードがミュージカル仕立てで演じられる。

さあ、ニイナは、最後にどんな選択をするのでしょう…



この手のテーマ性の強い芝居は、まずくすると、見ているほうが気恥ずかしくなりかねないが、そうならずに、(私のような)ふりの客が見て充分楽しめる舞台に仕上げていて、後味がとてもいい。

演出や振り付けも変に凝らずにオーソドックスで、好印象。うたえる役者さんも多い。



ニイナが、目の前で演じられるエピソードに、どこかで介入するだろうと思って見ていたが、4つ目のエピソード「ドアの向こうの未来」での入り方のタイミングが絶妙で、脚本の上手さを感じた。

ただ、せっかく4つのエピソードを上手く重ねて来たのに、5つ目の「夏の記憶」に戦争ネタを使ったことには、やや違和感をおぼえた。個人的に、戦争ものが好きでないこともあるが、演じられた他の4つの「LOVE」に較べてひとつだけ異質に思える。作者の「こだわり」なのかも知れないが、サユリがもっと他の理由で亡くなったことにしても、舞台のテーマは表現出来ていたと思う。



ジュニア(児童劇団ドリームアップル)のキャストが活躍するのは、最初のエピソード「あした元気になあれ」と3つ目の「月に願いを」&エピローグあたり。 「十代の思い出♪」のナンバーでは、子どもたちによるシーンがあって、樋口智一くんがシンになって踊る。



駄じゃれは好きなので、宇宙へ新婚旅行に行って、月を見ながら「ハネムーン」だとか、「高木でぶー」には、かなり面白がらせてもらった(ほとんど笑っているひとはいなかったけれど)。





お客さんの入りは、5割強…ぐらいだったでしょうか? おそらくは身内、関係者が少なくなかったのでしょうが、私の予想よりもお客さんは多かったです。



入場の際にもらったプログラムには、ミュージカルナンバーの歌詞が載っていて、とても便利。無料配布なのに気の利いたサービスで、こちらにも拍手を贈りたい。