中村勘三郎襲名披露 五月大歌舞伎 初日、昼の部
憲法記念日に、二代目中村鶴松 部屋子披露、五月大歌舞伎の初日(昼の部)を観劇。
昼の部に行くときによく乗っている電車が休日で運休だとは知らず、駅で約20分のロスタイム。「車引」に間に合うかどうかの時間になり、かなり焦った。これに遅刻したら、初日の昼の部のチケット買った意味なし、である。
なんとか、開演5分前に、歌舞伎座に到着。
筋書きを買って、ロビー掲示の、二代目中村鶴松お披露目の掲示を横目で見て、客席へ。
筋書きには、ロビー掲示のものと同じ「ご挨拶」 写真の扱いは名題のお弟子さんたちといっしょのところ。劇団日本児童のころのプロフィール写真と見較べると、さすがに立派。
「車引」
の杉王丸。わっ、ちっこいのが、出たー!って感じ。かっこかわいい。セリフもきれい。梅王丸、桜丸との対峙でも、きっちりきまっていて、お見事。ソーレ、とかいって仕丁に指図したりするので、面白さ格別。
海老さまの松王丸が持って出た でっかいかさ(?)を持って控えて、幕切れは上手で それを担いでの見得できまる。
「中村座芝居前」
男伊達、女伊達の登場の前に、劇中口上。
前列の並びは、下手から、鶴松、七之助、勘太郎、勘三郎、芝翫、雀右衛門、富十郎。
それぞれの口上あって、最後に、勘三郎丈による二代目中村鶴松の披露。(清水大希くんが指導を受けていた)音羽先生は亡くなられてしまいましたが、きっとこの舞台を見てくれていると思います、といった言葉も。
勘太郎、七之助と同じ(猿若柿色とかいう)薄きいろの裃姿に、前髪のかつらで、
「中村鶴松にございます。どうぞよろしくおねがいいたします」みたいな挨拶(拍手でよく聴こえず)。
そのあと、中村屋一門のひとりとして、男伊達、女伊達の皆々様を舞台でお出迎え。
(私の席は三階で)両花道はほとんど見えなかったが、鶴松くんはずっと本舞台にいるので、鑑賞には全く問題は、なし。
「髪結新三」
では、紙屋丁稚長松。
主人にいわれて、髪結いの新三を探していたところ、白子屋にいるのを見つけて、新三相手にひとくさり。芝居好きで役者になりたいっていう丁稚だから、見得も披露して、拍手喝采。
「髪結新三」大詰は、弥太五郎源七(富十郎)が新三(勘三郎)にひと太刀浴びせたところで柝が入って、昼狂言はこれにて、と見物にひと言あって、幕。
3日昼の部の終演は、4時9分頃だった。