十八代目中村勘三郎襲名披露 三月大歌舞伎、夜の部



15日(火)は、歌舞伎座で、十八代目中村勘三郎襲名披露 三月大歌舞伎夜の部に行った。12日(土)につづいて、2度目の夜の部(今月、昼の部は見ない)

 4時半開演。



3月15日といえば、清水大希くんの誕生日だったね。

10歳とは、若くてよいわいな(とかいってみる)。





開演前に、舞台写真を買うぞと張りきって行ったのに、まだ出ていなかった。…が、スペースは作ってあったから幕間には並ぶかな、と期待していたら、出た出たーー



中村児太郎くんの写真は単体が6カット、他に小四郎が写っている場面が5カット、といったところ。そのなかから、ふたつを選んで購入。

中村芝のぶさんの(写真で)後方に清水大希くんの禿が写っているのがひとつあったが、ピントが合っていないし下を向いているので、やめた。



はろうきてぃのプチタオルは、デザインが変わって、種類も増えたということなのかな?「鏡獅子」のを買ってみた。





さて、舞台。

「盛綱陣屋」

2003年11月に歌舞伎座で上演された「盛綱陣屋」(男寅ちゃんが小三郎だった)が教育テレビで放送されたとき、見ていて ひどく退屈した。

が、今回の「盛綱陣屋」は、面白い。

もちろん、テレビ中継と、ライブでの観劇とでは、見る側の心持ちが同じはずはないから単純に比較は出来ないけれど、今月の「盛綱陣屋」は、ドラマとして見て充分に楽しめるのがいい。



新・勘三郎の盛綱の人間味の濃さ。

魁春福助の対照が明瞭なところ。

小四郎役の子役(児太郎)のよさ。

加えて、役の上の設定と、演じ手の俳優の血縁関係が、配役上ぴったり重なっている(微妙にとっての小四郎はじっさいにも孫であり、篝火と小四郎はじっさい親子であり、盛綱にとって小四郎は事実 甥である)ために、+α の情のようなものが付加価値として舞台を彩って見えること。



このあたりが、殊更の見ごたえだった。



(「保名」をはさんで、)

「鰯売恋曳網」

1階席での観劇だったが、禿(清水大希)が突き飛ばされたところは、役者や小道具が重なり半分くらい影になってしまった(12日の3階席からのほうがよく見えた)。転がったとき、禿のすそが乱れて、ひざ近くまで露わになったのが、けっこう色っぽかった(笑)。



この芝居、居並んで貝合わせをする傾城たちの、うわべを繕ったふうな倦怠感が、たまらなく いい。





 終演は、9時前。