口上 / 籠釣瓶花街酔醒



14日(木)は、十八代目中村勘三郎襲名披露 四月大歌舞伎、夜の部を観劇。



8日につづいて2度目の夜の部。

花道の見える、1階後方の座席。

今回もまた「毛抜」には間に合わず。



舞台写真が出ていたが、今月は、子役の写っている写真は、なかった。

(先月の舞台写真も勘三郎丈のものを中心に販売されていて、児太郎くんの小四郎が写っている「盛綱陣屋」が1枚)





「口上」は、3月昼の部での格式を重んじたふうな並びとはやや趣がかわって、新勘三郎親子を玉三郎仁左衛門で挟んで、上手側に親戚筋と中村さん、下手側には市川さんご一党といった感じに。



富十郎丈の上演史講釈のようになかみの詰まったお話は、その瞬間は「へぇ」「ほぉ」と思うものの、聴いた端から忘却のかなたへ。

海老蔵丈の喋りが、涼やかで、声もよく通って気持ちがいい。





「籠釣瓶花街酔醒」

なにはともあれ、花魁道中の子役を見取ってみると。



最初の舞台上手から下手への道中。

茶屋廻りは、進行方向へ右側が澤眞央くん、左側が麦嶋一樹くん。

禿は、たばこ盆を持っているのが藤井あゆみ(たより)ちゃんで、キセルを持っているのが今井満里子(みどり)ちゃん。



次が、花道から登場して上手への道中。

茶屋廻りは、進行方向へ右側が神南哲也くん、左側が石川竜樹くん。

禿は、たばこ盆が関根香純(さとの)ちゃんで、キセルが鶴旨美祐(しげり)ちゃん。



その次が、舞台中央から出て、花道への道中となり、ここでの子役は最初の4人と同じ。で、今井満里子ちゃんの持っているキセル(の袋の色)がちがっている。花魁が七越から八ッ橋にかわるから、キセルもちがえて出て来るのかな。



キセルといえば、このあとの、立花屋と兵庫屋の場で今井満里子ちゃんのみどりが持っているキセル(の袋)も、道中のときのものとはまた別のものになる。



禿は、八ッ橋付で出番の多いみどり(今井)とたより(藤井)のふたりもセリフはなし。お返事もない。

セリフがある子役は、小按摩清市の清水大希くんが、遣手のお辰を相手にひとくさり。



この舞台の幕開けは、客電を落として暗くしておいて、チョンパで明るくなるとそこは吉原仲之町。目が醒めるようにあざやか。