マイ・ボディガード



映画「マイ・ボディガード」を見た。



R15指定で、かなり残酷なシーンがある。

「レオン」から10年、とかいうのがうたい文句のようだけれど、「レオン」と比較したら、こっちのほうがいい。なんといっても、ピタ・ラモス役の子役が かわいいから。



前半は、ボディガードとこの女の子の交流が、プール(水泳)シーンを中心にえがかれる。

送迎の車中での、ふたりのやりとりが、なかなか上手い。

また、ピアノのあと、誘拐犯たちに襲撃されるシーンの子役の演技が、すばらしい。



ただ、展開としては、どうだろう。

マイ・ボディガード」という邦題には、いちおう見合ったラストかも知れないが、最後で取り引きに応じてそのままというのは、「燃える男」の復讐ドラマとしては中途半端な終わり方。主人公の手で、誘拐犯一味を全員やっつけてくれなきゃ、見ているこちらの溜飲が下がらないよ。



ピアノのレッスンについての父娘の会話が、すぐに伏線らしい、と読めてしまい、事件の舞台裏にも意外性は感じられなかった。ボディガードが誘拐された女の子を救うために手段を選ばず戦う、という単純なストーリーにしたほうが、すっきりしたような…。



とはいえ、洋画をめったに見ない身には、映像自体が新鮮で面白かった。

シネコンの小さなスクリーンだったので、もっと大きな映画館で見ればよかった、とも思った。