「マリー・アントワネット」を観劇。



新橋演舞場で、マリー・アントワネットを観劇。

11/7(日)12時開演。



第一幕、12時〜1時。休憩30分。

第二幕、1時30分〜2時20分。休憩25分。

第三幕、2時45分〜3時35分。

 (7日の実際の終演は、3時38分ぐらいだった)



プログラム(1200円)のつくりや、カーテンコールを見るに、(完全な)大地真央さんの座長公演といった趣の舞台だ。

タイトルロールとしての存在感、演技は圧倒的で、その王妃マリー・アントワネットはびっくりするほどの美しさ。

悠揚迫らざる気高き王妃からひとりの人間としての感情の吐露まで、境遇の変化に気持ちの振幅もきっちり見せて、まさに王妃そのもの、と思わせる。



西洋史の知識をほとんど持ち合わせていない身には、どこまで史実に忠実で、どの程度演劇的なデフォルメや創作が加わっているのかは詳らかでないが・・・この舞台を見ていると、革命が「悪」に思えて来る。



舞台は、(山本学さん演じる)マリー・アントワネットの弁護士が語り手になり、ハプスブルク家からフランスのルイ十六世(羽場裕一さん)に嫁いで来た彼女が革命によって処刑台に消えるまでの半生を、回想するかたち。



実質的な相手役であるフェルセン伯爵の大浦龍宇一さんが惚れ惚れする二枚目ぶり。マリー・アントワネットとフェルセンのキスシーンで、客席の一部が一瞬息をのむように空気が変わったのが、面白かった。



小川範子さんのエリザベートが、アントワネットの側にあって、王女にしては清楚なのが、いい感じ。「サウンド・オブ・ミュージック」ではリーズルで、大地さんの娘になる役だったが、今回は義妹。





子役(マリー・テレーズ:柴田みなも・瀧澤京香 ルイ・シャルル:滝浦広明・吉田理恩 マリー・テレーズ:永田晃子・石山眞帆 それぞれダブルキャスト)の

マリー・アントワネットの長女マリー・テレーズ役は第一幕が4歳で、長じて第二幕と第三幕が12歳以降となり、二世代をふたりの子役で分担するかたち。



この日、後者を演じたのは、永田晃子 嬢。

演技が、いわゆる子役芝居調だったのには、ちょっとおどろいた。昨夏の明治座3年B組金八先生 夏休みの宿題」では、そこまでの印象は受けなかったけれど・・・この舞台の設定自体が時代がかっているせいもあるのかも。



とはいえ、永田晃子ちゃんが見られて、とにかくうれしい。母アントワネットが読む「美女と野獣」のお話を聞いている、そのあたりが見どころのひとつ。



ルイ・シャルル役は滝浦くん、小さいマリー・テレーズは、どっちの子か見分けられず。



なお、大きいマリー・テレーズについていえば、第二幕では舞台上手側で、第三幕では下手側での演技があるので、(新橋演舞場の)二等席からの観劇は、左右どちらの席からでも子役が見えなくなるシーンが生じると思う。





カーテンコールでは、大地真央さんが花を一輪投げるので、客席最前列真ん中あたりにいると、取れるかも??