ひとは死んでも生き返る?!
9/4、9/5の両日、21時から総合テレビで放送された
NHKスペシャル「子どもが見えない」にチャンネルを合わせていた。
特効薬が見つかるような話題ではないし、本を読みつつ見るともなく見ていたのだが、
5日放送の同番組のはじめのほうで紹介された"子どもたちは死をどうとらえているのか" という部分には、おどろかされた。
ある小学校高学年のクラスで、担任の先生が、ひとが死ぬとどうなるのかと、死についての認識を問うたところ・・・
33人中28人もの子が、ひとは死んでも生き返る、死に方によっては生き返ることが出来る、生き返るひともいる、などと思っているというのだ。
その授業や、授業後のフォローの様子なども紹介されていたが、見ていて、あっけにとられてしまった。
こういう話題でよく出る メディアの悪影響ということよりも、現実認識の幼さを強く感じた。テレビに映った何人かの子どもたちの表情を見ていると、本気で「生き返る」と信じているというよりは、それ以前に「死」というものの意味が理解出来ていないようだった。
ただ、子どもは、質問の仕方や授業前の展開、そのときの社会情勢等にもかなり左右されるはずで、この番組での切り取り方をそのままに受け取っていいかどうかは、微妙なところだ。
それでもひとつ気になるのは、成長とともに、いずれ 死は永遠の別れ、だと分かって来ればいいが、もしそうでないとしたら、将来、おかしな宗教に簡単につけ入られてしまうことになりはしないか。
と、そんな不安を起こさせるVTR だった。