栄伝亜夜とか蜜蜂王子


恩田陸蜜蜂と遠雷」(幻冬舎、1800円+税)

http://www.gentosha.co.jp/book/b10300.html

読了。

この小説は、すごいな。

圧倒的なおもしろさ。

ここまで、クラシックの演奏を、言葉で表現して堪能させるというのは、並大抵のことではない。

とくに、栄伝亜夜(えいでんあや)の演奏家としての成長が、魅力的に書かれている。芳ヶ江国際ピアノコンクール第三次予選での、栄伝亜夜の演奏では、読者もきっと涙するだろう。

登場人物のなかでは、蜜蜂王子や栄伝亜夜もよいけれど、浜崎奏の存在がとても素敵だ。田久保寛っていうステージマネージャーが、いい味。