御宿かわせみ(明治座)


5月9日(月)に、明治座

御宿かわせみ

(平岩弓枝 原作、G2 脚本・演出)

を見た。午後4時開演。

上演時間は、「第一幕 1時間05分、幕間 35分、第二幕 1時間05分」


この日は、昼は「アニー」の千秋楽を見ていて、そのあと、明治座へ。
 (承前→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20160509/p2)

新国立劇場から明治座までは、初台駅から最寄駅の浜町まで都営新宿線直通で行けるので、この予定を組んだ次第。

和風サンドがまだ残っていたのが、うれしい。休憩時間に、座席でのんびり食した。となりは空席だったので、楽ちんだった。(「御宿かわせみ」のチケットは前日の夜に予約したが、座席はよりどりみどりだった)


出演者はここ(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20160417/p2)にも書いたが、出演の子役は、

文吾: 白石昂太郎・高丸えみり (交互出演)
花姫: 松本真世・光山心乃 (交互出演)


スタッフクレジットには、『子役指導 山崎由美子』のほかに、『子役指導助手 花柳若由美』とある。

ちなみに、『所作指導 中村梅彌』『所作指導助手 中村福賀』。

演出助手の山田美紀というひとは、→(http://www.shifukudan.net/yamadamiki.html)ですね。


さて、脚本・演出者のことばによれば、今回の劇化は、原作小説から『ファン投票で人気の高い五つの短編を選び、それを一本のストーリーに編み込んで脚本にし』たとある。

で、公演プログラムの記載や、お芝居の内容からすると、脚本のもとになった5編というのは、「江戸の子守唄」「美男の医者」「お吉の茶碗」「岸和田の姫」「千手観音の謎」でしょうね。これら原作のストーリーが重なり、交わりながら展開するのがこの舞台のおもしろいところだが、それぞれが独立したエピソードとしてはえがかれない分、個別の短編に思い入れがあると、物足りなく感じるのでは。

たとえば、花姫は、原作のエピソードと較べると、いささか物足りなく思った。

回り舞台を使っての動きのある見せ方と無駄のない場面転換、説明的なシーンをカットバック的に見せる演出も特徴的。

普段の明治座公演と較べるとかなり短かい上演時間で、休憩も1回なのは、どんな制約があってのことだろうか?


舞台での花姫(光山心乃)は、最後にお姫様らしく直ってセリフの調子を変えるところが、印象的。

カーテンコールは、子役も含めたオールキャスト。

片山陽加さんより、木島杏奈さんのほうが、いい役に配されているといえそう。