交差する歌舞伎と新劇


下記の本が出た模様。


近代日本演劇の記憶と文化 4

神山彰 編「交差する歌舞伎と新劇」(森話社、4500円+税)

http://www.shinwasha.com/090-6.html

『歌舞伎と新劇は、今では漠然と対立的に捉えられているが、実際には明治期以来、横断的な人的交流があり、相互に影響・補完しあう関係にあった。さらに新派や前進座、アングラなどもふくめた、近代演劇の複合的な展開を多角的に考察する。』


なかでも、
「共有領域としてのプロレタリア演劇──前進座の誕生とその背景」
「新劇・アングラから見る歌舞伎―─ 一九七〇年前後を中心に」
のあたりがおもしろそうだ。


これで、「近代日本演劇の記憶と文化」全8巻のうちの半分が刊行されたことになる。

続巻は、予定どおりなら、「ミュージカルの変容」、「興行とパトロン」、「演劇のジャポニスム」、「メディアと演劇」。