貴婦人の訪問 (シアタークリエ)


8月16日(日)に、シアタークリエで、

ミュージカル「貴婦人の訪問」

(演出:山田和也、翻訳・訳詞:竜真知子)

を観劇。

午後6時開演のステージ。

ロビーに掲出されていた上演時間は、プレビュー(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150802/p1)のときより第二幕が5分長くなっていて、休憩20分を含めて、トータル2時間40分になっていた。

音楽は、上手・下手の両ソデに分かれて、演奏していた模様(カーテンコールでの、キャストの様子から)。

8月16日夜のレーナ役は、青木璃乃さん。

7月28日(火)のプレビュー2日目を、昼・夜2ステージ見て以来で、いちばんの注目点は、子役のレーナの履き物だった。

そのレーナの履き物は、赤の長ぐつオンリーで、プレビュー2日目と同じだった。

公演PVの映像では、レーナが、ギュレン駅のシーンではストラップの靴を履いているのだが、プレビューの2日目も、この日のシアタークリエ公演でも、レーナがストラップの靴を履いている場面はなかったので、公演PVの映像はプレビュー初日のもの(あるいは、それ以前の舞台稽古等の可能性もないとはいえないが)だったと思っていいのかな。

ギュレン駅の場では、レーナが写真を撮ることもある小道具のカメラは、キャノンのEOSのようだ。ギュレンって街では、キャノンのカメラが売られているのか…

第一幕で、アルフレッドの雑貨店に親子で買い物に来たとき、まだ開いていない店の窓の向こう側から、レーナが「開けて、開けて」といっているのが口の動きで分かった(声は出していないのかも)。

撃たれて横たわる黒豹のぬいぐるみは、舞台にあった檻のサイズから考えると、あれは、大き過ぎると思う。でも、その分、かなりインパクトのあるぬいぐるみだ。ベロっと横に舌が出ていて、大きさの割にはあどけなく見え、イノセントな感じの黒豹のぬいぐるみが、妙に哀切。

大人の登場人物としては、唯一、人間らしい感情表出や逡巡を見せる校長(石川禅)は、ギュレンという街で起こる狂騒への批判者であると同時に、その抗いがたい場の空気を観客に伝えている。