映画「幕が上がる」 雑感


映画「幕が上がる」を見ての雑感を少しだけ。

なお、キャストは、過去ログのこれに。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20150303/p3


平田オリザの原作小説では、男子部員もいる演劇部だが、映画のなかの富士ヶ丘高校演劇部は女子オンリーになっている。だから、たとえば、原作の孝史先輩も、映画では杉田先輩という女子に変更されている。女子オンリーの演劇部で、原作にあったような恋愛エピソードが映画には出て来ないのと合わせて、よいことだと思う。

中西さんが転校して来る前にいた高校は、映画では、清進学院高校となっていて、青森県立青森中央高校の演劇部がこの清進学院高校演劇部にあてられていて、「もしイタ」の舞台映像も使われている。また、映画では、転校前の中西さんが「修学旅行」に出演しているシーンが少しある。青森県立青森中央高校のことは、原作の小説では、秋田C高校と書かれている。

演劇部の副顧問の吉岡先生が、ワークショップに参加して選ばれ、出演することになった舞台の演出家が、映画では宮城聰だった。

井上みなみさんがメガネっ娘だった。むやみに朗読が上手い生徒でもあった。

部長のさおりの弟が子役である。原作ではひとつ年下の高校球児になっているが、映画では、弟の年齢が下げられている。

映画で演劇部員たちが、杉田先輩の出演しているお芝居を見に行くシーンがあるが、これは、その頃じっさいに、こまばアゴラ劇場で上演中だった、うさぎストライプと木皮成「デジタル」という舞台で、その協力で撮影したものらしい。


クレジットによれば、

演劇指導:中村真生
ワークショップ:平田オリザ 石松太一 長野海 小林亮子 近藤強 前原瑞樹 山村崇子 井上三奈子 藤松祥子 梅津忠 佐藤誠 多賀麻美
銀河鉄道の夜」演劇指導:井上みなみ 木引優子 高橋智小林亮子 鄭亜美

で、この藤松祥子というひとは、以前ベリーベリーにいた藤松祥子さんなの?それとも別人?(年齢的には合うけど)

クレジットの「衣裳協力」に、ギャレックス(Galax)とあったので、同社のホームページ(http://galax.jp/index.html)を見たところ、フジテレビの通販サイトで、映画で使われたのと同じ型の、幕が上がる 富士ヶ丘高校ジャージを販売しているとのこと。
http://eshop.fujitv.co.jp/product/category/B008127-1.html