作家の原稿料


今朝の読売新聞に、下記の本が紹介されていた。


浅井清・市古夏生 監修、作家の原稿料刊行会 編著「作家の原稿料」(八木書店出版部)

2月25日発売予定、予価9000円+税

https://www.books-yagi.co.jp/pub/cgi-bin/newbooks.cgi?cmd=d&kn=20&ks=978-4-8406-9760-6

『作家の収入はどのように変遷したのか?日記・書簡を中心に各種文献資料から作家の報酬に関する記述を博捜。関連することがらを簡略にまとめた読める年表!』

『本書は、出版者・出版社の関係資料、及び作家の自伝・日記・書翰、編集者の回想記などの関連資料の蒐集と検討に基づき、作家の報酬の実態を調査・分析したものである。本書で扱う報酬とは、狭義の原稿料はもとより、印税・画料・脚色料・上演料・講演料・校閲料・賞金・給料・版権・著作権まで広く含めている。本書は論考篇と年表篇の二部構成とした。論考篇は、近世、明治、大正、昭和の各時代にわたる原稿料の様相と印税制度の定着、作家の経済的自立などの諸課題を考察した。年表篇は、近世から近現代に至る作家の報酬の史的変遷を記す資料を元に読みやすく記述した。』


おもしろそうだけど、学術書だし、研究でも続けていない限り、値段からして個人で買うような本ではないなぁ。論考篇のうちの、樋口一葉三上於菟吉中野重治は読んでみたいけど。

それに、扱っているのが、『元禄期〜昭和40年代』。せめて、昭和の終わりまであったらいいのに。個人的にいちばん興味があるのは、昭和の流行作家の具体的な原稿料かな。




ところで、いまは、「Web版 群書類従(正・続・続々、全133冊)」なんていうのが出ているのですね。すごーい。

https://www.books-yagi.co.jp/pub/cgi-bin/newbooks.cgi?cmd=d&kn=20&ks=0000000170

150万円+税という値段もそれなりにすごいけど。

いまではネットで無料で公開されている資料も増えているし、いろいろと便利だね。