日本フィル杉並公会堂シリーズ2014 第3回 山田和樹コンチェルトシリーズVol.3


9月21日(日)は、杉並公会堂 大ホールでの、

日本フィル杉並公会堂シリーズ2014 第3回
杉並区・日本フィル友好提携20周年記念事業
山田和樹コンチェルトシリーズVOL.3

に出かけた。

15時開演。終演は、17時19分ぐらい。

出演は、

指揮:山田和樹
演奏:日本フィルハーモニー交響楽団
独奏:出田りあ(マリンバ)
独奏:山根一仁(ヴァイオリン)
合唱:杉並児童合唱団


座席は最前列(1階3列の中央ブロック)。杉並公会堂シリーズは、昨年の城戸かれんさんと、その前の松本紘佳さんのときと、3年続けて最前列に座れて、よろこばしい限り。このシリーズは、一般発売で良席が買えるので、私のような素人客にとっては、好みのソリストが登場のときには貴重なコンサート。

山田和樹コンチェルトシリーズの第3弾、として、前半は、バイオリン、マリンバの協奏曲。休憩を挟んで、児童合唱との競演。

前半途中の指揮者氏のおしゃべりによれば、児童合唱の曲も、コンチェルトという位置づけでの企画とのことである。また、杉並区・日本フィル友好提携20周年記念ということもあって、杉並児童合唱団の登場。なお、杉並児童合唱団は、今年で、創立50周年。


演奏曲目は、

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
オハド・ベン=アリ:マリンバ協奏曲

  〜休憩〜

阪田寛夫 作詞、山本直純 作曲「えんそく 管弦楽と児童合唱のための」


山根一仁のヴァイオリンで、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。このひとの演奏を生で聴いたのは、あの、日本音楽コンクール本選以来。いまもっとも売れている若手ソリストのひとり、というにふさわしい演奏。目もまた釘付けにさせられた。ソロの演奏が途切れた合間の表情やしぐさやには独特のものがあって、ステージ上から客席のあちこちを見ていたかと思えば、後ろを向いてオーケストラの奏者を見渡しながら、目が合えば微笑したりと、そのたたずまいにも人気の新鋭アーティストらしさが横溢していて、それも見どころだった。

コンチェルトの演奏のあとには、アンコールがあって、曲は、シューベルト「魔王」による大奇想曲。

マリンバなど次の演奏の準備をする間に、指揮者氏のおしゃべりが少しあった。マリンバは、重さが200キロあるとのこと。

オハド・ベン=アリ作曲のマリンバ協奏曲は、出田りあ(いでたりあ)演奏のために書かれた新作で、今回が世界初演。演奏後には、作曲者も登壇した。ただ、私には、この曲は退屈だった。マリンバの演奏というと、明るく、テンポのいい曲調を期待してしまうからかも知れない。それに、おなじみのチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトで気持ちが高揚したあとだっただけに、余計に、なじみのない初演曲に時間を持て余した。

ここで、休憩。

今回のこのコンサートは、「こども夢シート」対象公演で、招待された4人の子どもが、プレゼンターとして、演奏後のソリストや指揮者に花束を贈呈する。昨年9月のこのシリーズのときと同様に、プレゼンターのお子さん(今回は、4人+各保護者)たちは、最前列の下手ブロックに座っていた。

「えんそく 管弦楽と児童合唱のための」は、1964年の作品(杉並児童合唱団もこの年に誕生したとのこと)。お城への遠足の一日(朝から、帰途まで)が、6章の詞でうたわれる。杉児のメンバーは、ステージのいちばん前に、左右に分かれて、横一列の並び。真ん中の指揮台をはさんで、下手側に17人、上手側に15人(うち男子1名)の32人。メンバーは、おなじみの、あの制服で登場。

ということで、杉児のかわいい制服姿に素敵なうた声を堪能して、有意義な休日の午後だった。


余談だけれど・・・

12月27日(土)に、紀尾井ホールで「第20回江副記念財団コンサート」というのがあって、
http://www.ezoe-mf.or.jp/concert/

江副財団奨学生の若手アーティストが演奏するのだけれど、指定席なので、城戸かれんちゃんの出演に合わせて休憩後から行くようにすればいいかな、などと思っていたが、やっぱり最初から聴こうかと思い直しつつある。