ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Petite Étrangère-(プチテトランジェール)-


ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Petite Étrangère-(プチテトランジェール)-

原作:武内直子
脚本・演出:平光琢也
音楽:佐橋俊彦
作詞:リン・ホブディ 平光琢也 井関佳子
振付:當間里美 竹中夏海


AiiA Theater Tokyo での東京公演を1回と、9月7日(日)のシアター・ドラマシティでの千秋楽公演ライブ・ビューイングを映画館で、見た。

公演プログラム(2300円)やチラシのクレジットを見ると、上に書いたように、振付に「竹中夏海」。もと子役で、むかしのセーラームーンミュージカルに出ていたこともあったよね。他には、「アクション指導:渥美博」「歌唱指導:泉忠道」。「キャスティング:野上祥子」とあるのは、ネルケプランニングのひとですね。


さて、千秋楽ライブ・ビューイングは、午後5時にはじまって、終わったのは、7時57分くらい。

8月26日に東京公演を見たときの上演時間は、休憩込みで、2時間38分ぐらいだったから、大阪千秋楽は、カーテンコールで約20分長かったことになる。通常の東京公演では、オールキャストのカーテンコールまでが2時間半で収まって、そのあとに、セーラー戦士5人のうたが2曲+タキシード仮面も加わって1曲(むかしのアニメの主題歌「ムーンライト伝説」)のミニコンサートみたいなのが付くかたちだった。

シアター・ドラマシティの千秋楽では、セーラー戦士5人のうた2曲のあとに、千秋楽カーテンコールになって、オールキャストのあいさつがあり、そのあと、キャストが客席にも下りる「ムーンライト伝説」でフィナーレ。幕が下りた後にいちど、下手緞帳前にセーラームーンが出て来て、最後のあいさつがあって、了。

ライブ・ビューイングというのを初体験したが、キャストの顔がアップになって、表情がよく分かるのが、なかなかいい。たとえば、久家心ちゃんのちびうさが涙を流しているのや、うるんだ瞳とか、ああいうのは、劇場でオペラグラスや双眼鏡を使っても、あそこまで明瞭には見えない。あと、照明の当たり方で、客席からではキャストが暗くなるようなシーンでも、中継の映像でアップになっていると、はっきり見える。
出演者の声が、劇場という空間のなかにいて聴こえるのとはちがって、マイクで採っている音がダイレクトに来る感じがして、それも新鮮だった。

ミュージカルなど演劇のライブ・ビューイングは、いちど舞台を見ていればこそのおもしろさではあるのかも知れないが、映画館でステージをリピートするというのもひとつの楽しみ方としてはいいな、と思った。


アイア シアタートーキョーと、シアター・ドラマシティでは、最初のちびうさの出の位置がちがっていた。客席のつくりがちがうからだろうが・・・シアター・ドラマシティでは、客席上手側の壁際(出入り口すぐあたり)でセリフをいって、客席上手側のいちばん端を通って舞台へ。

東京で見たときに、第2幕で、うさぎがセーラームーンに変身するのが、すごい早替りで、ちょっと速すぎるがどうやっているのかと思ったのだったが、あれは、すぐ前のシーンでセット下から上手へ入ったときに、そこで吹き替えのキャストと入れ替わっている。というのも、ライブ・ビューイングだと分かりやすかった。


ライブ・ビューイングでは、開演の少し前から、後方のカメラが、客席の様子を映し出していた。休憩時間中もしかりで、スクリーンには、客席のお客さんがけっこう映っていた。あれは、もし、会場に知り合いがいて、映ったとしたら分かりますね。ライブ・ビューイングのときは、会場にいると、カメラ位置の近くの席だったり、カメラの近くを通ったりすると、思いがけず映画館にいるひとに生中継されちゃう可能性があるということは頭に入れておいたほうがいいかも。開演中に客席通路の使用があると、そのときも客席が映りますし・・・・今回のこれは、ネットで動画の有料中継も、やっていましたよね。


この、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン プチテトランジェール」は、オール女性キャストでの上演だったが、客席は、それでも、ほとんどが女性客。宝塚出身の出演者についているファンのひとが一定数を占めていたと考えても、それでも女性客の比率が高くて、若い女性も多い。東京公演は、夏休み中だったが、私が行った回は親子連れは僅かだし、出演者のファンとか作品ファンっぽい男性客となると、私の予想を遥かに下回っていた。
こういう、マンガやアニメ、ゲームの舞台化だと、キャストが若手の男子群だろうが、女性キャストばかりだろうが、メインの客層は女性、ということなのだろうか。
とはいえ、忍たまミュージカルや、オトメライブほどに女性客ばっかりという訳ではないから、会場で場ちがい感から居たたまれなくなるような気分には陥らなくて済む。

それはそうと、オール女性キャストって、いいね。これが、もし、タキシード仮面を男優が演っていたら、ちょっと不愉快だったかも(笑)。