僕はもうすぐ十一歳になる。


7月24日(木)に、新宿K's cinemaで、

「僕はもうすぐ十一歳になる。」(神保慶政 監督)

http://ja-jp.facebook.com/pages/%E6%98%A0%E7%94%BB%E5%83%95%E3%81%AF%E3%82%82%E3%81%86%E3%81%99%E3%81%90%E5%8D%81%E4%B8%80%E6%AD%B3%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B/556701914378553

を見た。

過去ログのこの映画。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20140225/p2

東京では1週間の上映があって、午後1時〜の1回のみ。「竜宮、暁のきみ」のあとに、続けてこれを見た。

東京上映の初日だった19日に舞台挨拶があったのは映画ニュースなどで知っていたが、その後も毎日、だれかしらの舞台挨拶やトークショーが行われていたようで、24日は、主演の中村翔吾役・濱田響己くんと神保慶政監督のトークショーが、上映後に行われた。1時はじまりで、予告、本編(75分)、トークで、終わったのが、2時50分。

トークの様子は、こちらなど。→http://ja-jp.facebook.com/permalink.php?story_fbid=685858124796264&id=556701914378553


この映画は、10歳のある男の子が、「死」というものをどう受けとるのかを扱っている。昆虫採集というムシのいのちを奪う行為に夢中の主人公が、生命の生まれ変わりを信じはじめた父親の言動や、妻(祖母)の遺骨を納骨しないまま粉骨して仏壇に置き、その骨壺に話しかけている祖父と接するなかで、子どもなりに「死」というものを感受する様子が、淡々とした日常の描写のなかにえがかれる。

いかにも自主映画っぽいシーンも少なからずなので、時間が長く感じられるところもあるが、登場人物たちの言行を見ているうちに、「死」というものをいまの自分はどう解釈しているのか、「死」や弔いに関わる慣習や常識との距離の取り方など、わたし自身の「死」に対する向き合い方を再確認させられる。

東京での上映は25日までだったが、今夏は、このあと、京都や福岡でも上映が予定されているとのこと。


余談だけれど、「僕はもうすぐ十一歳になる。」って、クルトが、11歳です、まもなく、というのによく似た意味の言葉だね。