女形の事


尾上梅幸(六代目) 著、秋山勝彦 編「女形の事」(中公文庫、940円+税)

http://www.chuko.co.jp/bunko/2014/07/205982.html

「明治から昭和初期にかけて活躍した名優が、生い立ちや芝居の奥義を語る。十五代目市村羽左衛門と、長年、舞台を務めた『与話情浮名横櫛』のお富と与三郎、『十六夜清心』『三千歳直侍』や『土蜘』『四谷怪談』など時代物・世話物における苦心談や内幕話は、演劇史上貴重な記録である。七〇年の時空を超えて初文庫化。」


今月の中公文庫の新刊で、こんなのが出ました。

梅幸といっても、七代目ならともかく、六代目となると私などにはどんな役者、人物だったのかさっぱり分かりません。

親本は、1944年に主婦之友社から上梓されたらしい。1944年というと昭和19年ですから、死後にまとめられた芸談集だったのでしょうか。(戦争の真っ最中にもこういう本が出版出来たのですね…)

秋山勝彦 編・解説ですが、もちろんこれは、今回の文庫化にあたってのことですね。