近代日本演劇の記憶と文化 全8巻


先日、「忘れられた演劇」(=第1回配本)を購入したところの、

シリーズ 近代日本演劇の記憶と文化 全8巻(森話社刊)

http://www.shinwasha.com/img/kindaiengeki.pdf

これ、すごくおもしろそう。

年2回程度の配本予定で、予定されている続巻は、「商業演劇の興亡」、「ステージ・ショウの時代」、「歌舞伎と新劇の交差」、「ミュージカルの変容」、「興行とパトロン」、「演劇のジャポニスム」、「メディアと演劇」。

広義の商業演劇の歴史をたどれる本として、貴重な出版になりそう。

とくに楽しみなのは、「商業演劇の興亡」と「ミュージカルの変容」、それに「メディアと演劇」といったあたり。


発売中の、

近代日本演劇の記憶と文化 1
神山彰 編「忘れられた演劇」(4500円+税)

http://www.shinwasha.com/062-3.html

も読みどころたっぷりだ。

松旭斎天勝の人気と最大の魅力がそのルックス、女性としての身体性にあったことが収載の写真(絵葉書)を見ると、なるほどと納得出来る。小芝居、女歌舞伎、少女歌舞伎のほか、剣劇や宗教演劇などにも紙幅を割いている。むかし、神田劇場というのがあったなんて知らなかったし、連鎖劇に関してのまとまった文章を読むのは、私はこの本がはじめてかも。河合ダンスというのも、知らなかった。