歌舞伎は恋 山川静夫の芝居話


山川静夫「歌舞伎は恋 山川静夫の芝居話」(淡交社、1680円)

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あとがきによれば、「演劇界」に連載していた芝居随筆を中心に、他誌や新聞、筋書に掲載されたエッセイも加えて収載した、とのことである。

ひとつひとつが短いので、おもしろそうなところから拾い読みしてもいいし、それこそ、観劇の前後や幕間にちょっと読むにもよい一冊。といっても、すぐに読み終わっちゃうけど。

なかでも、歌舞伎役者の「○世」と「○代目」の使い分けについてや、「勧進帳」の緞帳と引幕、尾上九朗右衛門の「五重塔」のエピソードはおもしろく読んだ。