YTM 2012 クリスマスミュージカル「SNOW QUEEN スノー・クイーン」(都筑公会堂)


12月15日(土)は、横浜市の都筑公会堂で、

ヨコハマ・都筑ミュージカル委員会(YTM)
2012クリスマスミュージカル「SNOW QUEEN (スノー・クイーン)」

を観劇。

脚本・演出:岡本紀子
作曲・編曲:手島恭子 浅地徹也 志田佳則 武田真樹
振付:望月めぐみ 若林誓子

http://ytm1993.sakura.ne.jp/snowqueen/

15日(土)に1ステージ、16日(日)に2ステージ、計3ステージ上演されたうちの、最初のステージを見たことになる。


この日は、午後1時開演の新国立劇場(小)での舞台が終わったのが、4時24分ぐらい。初台→新宿→渋谷→田園都市線であざみ野→横浜市営地下鉄というのにはじめて乗って、センター南駅下車、という道のり。都筑区総合庁舎という建物のなかにある都筑公会堂に着いたのが、午後6時を回った頃。開場したばかりのようで、並んでいたお客さんの列がまだ続いているのを横目に見ながら、当日券を購入。

チケットは全席自由で、大人・子ども共前売は1800円だったが、当日券なので100円増しの1900円。

公演プログラムはカラー16ページ(表紙を含む)で、入場の際に配付。

ヨコハマ・都筑ミュージカルについては、公式サイトを参照。→http://www1.vecceed.ne.jp/~ytm/

私は、今回、この実質的な区民ミュージカルに関心を持つまで、横浜市都筑区という行政区があることすら知らなかったのだが、このカンパニーの公演は、1995年4月に、都筑区総合庁舎落成記念ミュージカルとして行なわれたのが最初で、その準備段階から含めると、都筑区とほぼ同じ時間的な歩みがあるようだ。


さて、「スノー・クイーン」の出演者は、小学1年生から大人まで、33人。このうち、小・中学生は、14人(14名のうち男子は1名)。オーディションから、稽古、公演までで、まる1年をかけている。

15日のステージは、午後6時30分開演で、終演が、8時16分ぐらい。上演時間は、第一幕が45分、休憩20分、第二幕が40分、といったところ。


悪魔が作った鏡が割れたことで、その破片が飛散し、少年・カイの目と心にも鏡の破片が突き刺さった。豹変したカイは家を出て、雪の女王の城へと連れ去られる。少女・ゲルダは、仲良しだったカイの行方を求めて、旅に出る。

原作は、アンデルセンの「雪の女王」。ゲルダが、カイの行方を突き止め、再会し、カイを取り戻すまでを、行く先々での出逢いや冒険譚というべきエピソードの連環によってつづった構成は、いまどきのファンタジー小説ふうの趣きもあって、ミュージカルにするには向いている作品といっていいかも知れない。私の記憶が確かなら、原作の雪の女王は必ずしも悪役ではないと思ったが、このミュージカルでは明らかな敵役になっていて、最後は退治されてしまうなど、ストーリーは分かりやすくしてあった。

ゲルダが山賊たちに捕まっちゃったところまでが、第一幕。


主役のゲルダを演じた女の子は、小学6年生。歌唱やセリフは、くせのない素直な発声で、好感が持てる演技。ストーリーが進むに連れ、ゲルダは強くなり、ひと回り成長する訳だが、ゲルダを演じている女の子が、そんな劇中での経験とともに舞台の上で活き活きと魅力的に見えて来て、それがとてもよかった。

カイ役の男の子は、小学4年生。髪に色を付けてメイクすると、事前にブログ(http://yaplog.jp/ytmblog/)の稽古写真で見ていたのとは、けっこうイメージが変わるものである。

第二幕で2回ある、紗幕前でのゲルダとトナカイのナンバーは、物語がいよいよクライマックスへ向かうなか、ゲルダとトナカイの絆と別れも織り込んでいて、素敵なシーンになっていた。

子どもたちの登場する場面の、かわいいステージングも心に残る。
私は、はじめのほうの、この歌唱シーンが好き。→http://yaplog.jp/ytmblog/image/91/165

ゲルダとカイが手をつないだ姿は、この舞台のなかでもとても印象的だったが、チラシのイラストと、じっさいの舞台とでは、男の子と女の子の立ち位置が逆なのだよね。→http://yaplog.jp/ytmblog/image/94/171


主役のゲルダ、カイ役の子は、前回公演にも出演していたようだし、大人のキャストには上手いひとがいて、なるほど、こういう市民カンパニーの公演が継続して行くには、繰り返し出演して舞台を支える出演者が必要なのだろうな、とも思わされた。
雪の女王役が、元四季のひとだったのは、先日のエントリー(→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20121216/p1)で書いたとおり。


ところで、都筑公会堂って、どうして座席があんなにボロボロ(椅子の座面のカバーが破れていて、下のスポンジが露出していた)なのだろう?直さないのかな…