まほろば(新国立劇場小劇場) 再演
4月4日(水)に、新国立劇場小劇場で、
「まほろば」(作:蓬莱竜太、演出:栗山民也)
を観劇。
2008年7月に同じ劇場で初演された「まほろば」の再演。2日が初日であった。
上演時間は、1時間45分(途中休憩なし)。ぴったりだった。
公演プログラム、800円。
戯曲も販売されているが、400円で売っているあれは、初演のときに販売されていたものと同じかな?
今回の再演では、私が気が付いただけでも、四場でミドリのセリフが増えている(ファミレスの親子についてのことをしゃべるあたり)。
座席は、B1列が最前列で、これは、初演のときと同じ。
出演は、
ミドリ(藤木家の長女) 秋山菜津子
キョウコ(ミドリの妹) 魏涼子
ユリア(キョウコの娘) 前田亜季
ヒロコ(ミドリの母) 三田和代
タマエ(ヒロコの姑) 中村たつ
マオ(近所の子供) 大西風香
キャストは、マオ役が変わっただけで、他の5役は初演のときのままである。
(訂正の紙が入っているとはいえ、プログラムの配役のところで、名前が「大西風花」となってるのはすごいな。書いたひとが、はるかぜちゃんのファンなのかも知れないぞ。私のパソコンだと、「ふうか」で変換すると「風香」は出るが、「風花」は出ないのでいつも「かぜはな」と入力しているのだが)
「まほろば」通信に(http://nnttplay.info/mahoroba/?p=146)『マオちゃん演じる大西さんは、前髪を切ることに!!』とあったが、大西さんの前髪は、オン・ザ・まゆ毛になっている。
マオの衣裳は、初演ではタンクトップだったが、今回は、ソデあり。舞台の上の季節は、まさに夏なのだが、再演の今回は公演時期が春先なので、半袖のほうがよさそう。いや、そういうことより、二代目マオは、黒沢ともよちゃんとはタイプがちがう。
それにしても、この芝居、閉経、閉経と、閉経の大連発が、すごいな(笑)。ハバネロとか、Toppoとか、お菓子は初演と変わらずだね、加藤剛も。
初演時よりも、喜劇度が増しているように思ったが、どうだろう。リラックスして見られたからかも知れない。(黒沢ともよちゃんの出ている舞台だと、これから一流の子役を見るんだ、という妙な意気込みのせいで開演前から力が入ってしまうので、リラックスするどころではなかったから)
初演の演出にしたがって、今回公演では、マオが見やすいように、真ん中、でなければ上手サイドの座席を買っておいた。から、大西風香ちゃんのほくろまではっきり見えた。
でもさ、12歳くらいの女の子がこの役を演るのって、恥ずかしくないかな(と、つい、思ってしまう。ま、そんなことをいっていたら、芝居なんて出来ない訳だけど…)。
マオとユリアとタマエが3人でトランプをするところが、おもしろい。ババ抜きの展開に注目したい。
この「まほろば」には、酒乱の芝居という側面がある。ミドリが酒乱だというのが、ポイント。3月に見た舞台「菊次郎とさき」の菊次郎も、酒を呑むと大暴れする酒乱の気があって、それがキャラクターになっていた。歌舞伎の「新皿屋舗月雨暈(魚屋宗五郎)」はいうまでもなく、酒乱の主人公というのは、どうやらひとつのジャンルとしてあるようだから、「まほろば」をその系譜に位置づけてみるのも、また、面白いのではないか。
ところで。三場で、座布団を並べているときに、座布団をたたくと、少しほこりが立っていたが、あれは、リアルに座布団の埃?(それとも、龍角散とか?)
あと、今回の再演では、暗転のときに、セットの上部に白く明りが点く。なんか、不思議な気分。
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