大阪公演の雑感など


以下は、9月11日(日)に「サウンド・オブ・ミュージック」大阪公演(大阪四季劇場)を見ての憶え書きと、雑感。


カーテンコールで、キャストが全員登場して、3列に並んで、そのあとに、前列のキャスト13人が下手側から順番に、一歩前へ出ておじぎ、というのがあった。(下手からだから、マックス→エルザ→フリードリッヒ→ブリギッタ→マルタ→大佐→マリア→修道院長→グレーテル→ルイーザ→クルト→リーズル→ロルフの順)
東京公演のカーテンコールではやってなかったから、ちょっといいな、と思った。

第1幕のトラップ邸のパーティーの場での、ブリギッタとマリアのシーン。エルザのことをどう思うかとマリアに訊かれたブリギッタが「まあまあ好き」とこたえたあと、お父さまはシュレーダーさんとは結婚しない、マリア先生のことが好きだから、そしてマリアもトラップ大佐のことが好きなのだと指摘する。このけっこう長いセリフは、ブリギッタの見せ場なのだが、このシーンの途中に、マリアが言おうとするのをブリギッタが片手を前に出してさえぎってセリフを続けるというのがあったのだけれど、そのさえぎるしぐさが大阪初日にはなかった。(大阪ではやらなくなったのかどうかは、何度か見れば分かるだろうが、私の大阪公演観劇は、多分、1回限り。[補記] これは、大阪のブリギッタはしていないみたい)

第2幕の幕が上がって最初の場で、マルタのソックスが二つ折りになっていなくて、とても気になった。あとで直ったけど、2幕の最初の場は、ピンクのパラソルがあるから、マルタはけっこう目立つ。

初日の女の子は、4人ともかつらだった。大阪も、地毛でやる子がいるかな?

3月11日に、地震で打ち切りになった場面を無事に過ぎると、ひと安心してしまう(あの日とは開演が30分ずれているから、こだわってもかえっておかしいのに…)。


サウンド・オブ・ミュージック」は、「モーツァルト!」を見た後だと、それ以前とは作品への印象がちょっと変わったのだけれど、今回は、「MITSUKO」を見たあとだったから、またちがう感じがした。

モーツァルト!」は、同じザルツブルクやウィーンを舞台にしていても、時代が異なる。
「MITSUKO」とは、舞台となる土地は異なるが同じ国であり、えがかれる時代が重なっているから、同じ時代のオーストリアの実在人物たちをモデルにしたふたつのミュージカル、と受け取って見ると面白い。さらにいえば、「サウンド・オブ・ミュージック」と「MITSUKO」には、庶民の出であるヒロインが貴族に嫁いで7人の子どもの母になるという共通項もある(もちろん、光子の子たちは実子で、マリアの子どもたちは夫の連れ子ではあるし、物語の行く末も大きくちがう訳だが)。

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http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20110911/p3(劇団四季サウンド・オブ・ミュージック」大阪公演キャスト)