宮本益光とクラシックコンサート! ベートーヴェンと行く「アリスのおんがく旅行」(日生劇場)
日生劇場ファミリーフェスティヴァル2011
宮本益光とクラシックコンサート!
ベートーヴェンと行く アリスのおんがく旅行
7月31日(日)の、15時開演のステージを鑑賞。2日間で4公演あったうちの、最後の回である。
プログラムは入場の際に配付。
上演時間は、2時間10分(途中休憩20分を含む)。
構成:宮本益光
演出:粟國淳
指揮:岩村力
編曲(&劇中オリジナル曲作曲):加藤昌則
振付:安達悦子(東京シティ・バレエ団)
脚本:清水彩果(日生劇場)
[出演]
鵜木絵里(アリス/ソプラノ)
宮本益光(ウサギ/バリトン)
長谷川初範(ベートーヴェン)
佐々木美月、佐々木香月(モーツァルト/シンフォニーヒルズ少年少女合唱団)
宮谷理香(ショパン/ピアノ)
中森理恵(白鳥/東京シティ・バレエ団)
[演奏]
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
開演前のエントランスでは、お子様向けに、楽器体験コーナーというのが設けられていて、長蛇の列が出来ていた。
日生劇場ファミリーフェスティヴァルは、最前列の席が取りやすいので、いちばん前で見るのも楽しみな公演である。
舞台前方が演技スペース(迫りの使用もあり)で、その後ろの高く作ったステージにオーケストラという配置。
モーツァルト役の佐々木美月さん、佐々木香月さんは、当初はダブルキャストとなっていたが、
→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20110103/p7
その後、ダブルキャストの表記が消えていたので、双子ならではの仕掛けや演出が期待されたが、そのとおりに、二人一役でモーツァルトを演じていた。
それにしても、佐々木姉妹は、モーツァルトの扮装が似合い過ぎ!白いかつらで神童のイメージの少年モーツァルトなのだけれど、あんなにかわいいモーツァルトって、他に類を見ないと思うし、今後もあり得ないでしょう。ビジュアルのすばらしさに加えて、ふたりいる訳だから、これはもう史上最強である。ティーンの女の子が扮する少年役としての魅力も充分だった。(ある意味、ミュージカル「モーツァルト!」のアマデよりもかわいい)
ベートーヴェン(こちらも妙に似合っている!)とモーツァルトが、ショパンのピアノ演奏で、「キラキラ星」対決をするところが、おもしろかったな。
バッハのメヌエットがバッハの作曲ではなかったとか、モーツァルトの子守唄はモーツァルトの曲ではない、モーツァルトやベートーヴェンの時代と較べてのオーケストラ人数のちがいや楽器の変化など、うんちくも楽しめた。
劇中、バリトンウサギが「ドン・ジョヴァンニ」をうたうシーンがあったけれど、その宮本益光氏は、11月に同じ日生劇場で「ドン・ジョヴァンニ」に主演するのですね。