灯台下暗し


灯台下暗し(とうだいもとくらし)」

という言葉がある。

子どもの頃に、これを「東大下暮らし」だと思い込んでいた。東京大学のすぐ近くに住んでいるのに受験に失敗してわざわざ家から遠い別の大学に通っているひとのことだと思ったので、なまじ、有名大学のそばに住むといいことはないのだな、と思っていたのだが、のちに上記のように書くのだと知って、今度は「灯台」のことを岬にあって海を照らす灯台のことだと思ったが、これまたのちに、「灯台」とは照明具のことだと知った。

いちど、東大のすぐ近くに住んでいながら遠くの他大学の学生だという人物に向かって、あなたは「東大下暮らし」ですね!といってみたかったが・・・じっさいには恥ずかしいのでいえる訳ない。