IMAGINE 9.11 (博品館劇場)


9月11日(土)は、横浜で映画を見たあと、夕方からは博品館劇場で

「IMAGINE 9.11」(原作・脚本・演出:H,T,ISSUI)

を観劇。

「IMAGINE 9.11」は、2005年から毎年上演されている舞台で、子役の出演もあることから、いちど見てみたいと思っていたが、今回、会場が足を運びやすい博品館劇場となったこともあり、機会を得た。


11日の夜の部で、午後6時開演。上演時間は、チラシに、休憩なしの2時間とあったが、この回は、カーテンコールが終わるまでに、+15分ぐらいかかっていた。

公演プログラムは、無料配付。800円前後で売られていてもおかしくない作りで、良心的である。

場内アナウンスによると、この舞台のタイトルは「イマジン セプテンバー イレブン」。私は、これまで、ずっと「イマジン きゅうてんいちいち」だと思っていた。やはり舞台は、じっさいに行って見てみるものである。


2001年9月11日に発生した同時多発テロの直後、北米大陸一帯が飛行禁止となり、日本で骨髄移植を待つ患者のための骨髄液が空輸出来なくなる。この事態に、なんとか骨髄液を届けるべく、日本へ向けてチャーター機を飛ばそうとする日米の骨髄バンク関係者の奮闘をえがいた作品。

と書くと、スリリングで見ごたえがありそうに思うかも知れないが、なぜか、ストーリーは荒唐無稽な展開をともない、現実離れしているとしかいえないような部分がある。せっかく、貴重な実話(プログラムにその概略が載っている)があるのだから、それを舞台化すればよさそうなのに、そうしていないのが不思議だったが、

観劇後に↓の記事(以前の公演の際の記事であるが)
http://sumai.nikkei.co.jp/style/kurashi/58a_1.cfm
を見つけて読んで、少し分かった気がした。

つまり、この舞台は、件の実話の劇化という訳ではなく、実話に触発された作・演出者が夢見た(イメージした)ストーリーを舞台化したものであって、だからこそタイトルが「IMAGINE 9.11」となっているのだろう。そう思って振り返ると、なるほど、と頷けるところがある。


一部が音楽劇仕立てになっていて、何人かのキャストにはソロナンバーがあり、メインキャストのひとりであるアイドルグループのメンバーに活躍の場を与えるためか、ライヴシーンが付いたりもする。客席通路も使用する演出だが、セットらしいセットはほとんどない舞台に、キャストが登場してセリフを交わすという単調なシーンも多い。
キャストでは、主演のふたり(Ju,ta、加納竜)の安定感が何よりだった。

日本人を観客とする舞台で、あそこまで黒人差別を強調する必要があるのか、との疑問は感じる。


藤原梨名ちゃんは、飛行機のおじいちゃん(加納竜)の孫娘役で、舞台も終わり近くになっての登場。プログラムによると「IMAGINE 9.11」は4年目。過去に出演した博品館劇場での公演や、明治座の舞台を見ているが、最近では、NEWクレラップのCMの印象が強い。
http://www.theatre.co.jp/news/10050101.html

他に子役は、黒人の子ども役でふたり出演。↓ こちらはともに、ジョビィキッズ
http://jobbykids.jp/profile/profile.cgi?x=view&id=1190(山田あすか)
http://jobbykids.jp/profile/profile.cgi?x=view&id=1480(米持美友)