コースト・オブ・ユートピア(ハヤカワ演劇文庫)


トム・ストッパード1
広田敦郎訳「コースト・オブ・ユートピア ユートピアの岸へ」
(早川書房、1500円+税)


今日、光が丘で「くるみ割り人形」を見た帰りに、他の本を買うために立ち寄った池袋の書店でこれを見つけたので、いっしょに購入した。

「コースト・オブ・ユートピア」三部作の翻訳戯曲がハヤカワ演劇文庫から刊行されていたとは、知らなんだ(「悲劇喜劇」のトム・ストッパード特集と連動していた訳か)。奥付を見ると、1月末に出ていた模様。

シアターコクーンでの上演台本を『幾分改訂した』とのこと。

巻末には、初演(東京)記録として、昨年のシアターコクーンでの公演の配役が、子役を含めて、掲載されている。


とりあえず、3部「漂着」の、子役が出た場面を拾い読みして、聴き取れなかったセリフの確認や、タータがなぜああいう動きをしていたのかとか、どういう状況でのセリフだったのかなど、ようやくにして分かることの諸々。

倒れたオガリョーフをヘンリー・サザーランドが介抱するシーンも、なるほど、そういうことだったか、と分かってスッキリ。

たとえば、タータがマルヴィーダに勉強を教わる「教室」のシーンは、1853年2月の次は、1853年9月になっていて、この間に、そんなに日が経っているとは…