「お鳥見女房」を読む (追記済み)


明治座10月、川中美幸特別公演(3日〜29日)

「幸せの行方 お鳥見女房」/パワフル美幸 オンステージ 人・うた・心


第1部のお芝居「幸せの行方 お鳥見女房」は、諸田玲子原作「お鳥見女房」(新潮文庫)より、であるが、

 (過去ログのこれ。→http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20090805/p1)

その原作の小説を読んでみた。

一冊分でいちおうの話が決着するのかと思っていたが、さにあらず。連作形式で、必ずしも一話完結という訳でもなく、先へと続いて行くので、シリーズの二冊目以降(いまのところ刊行されているのは五冊目まで)も、追々読むことにしたい。

ただ、10月の、川中美幸特別公演の原作という意味では、とりあえず、一冊目の内容を把握しておけば大丈夫なのかな。
※もっと先の、伴之助が隠密働きから帰還するところまでが劇化されている。

原作の主な登場人物は、お鳥見役の御家人・矢島家の人々を中心に、以下のようになる。現時点で、すでに公表されている明治座公演の配役も付してみる。年齢は、あくまでも小説での初登場のときのもの。

矢島珠世(まもなく40): 川中美幸

矢島伴之助(珠世の夫。婿養子。44): 藤堂新二

矢島久右衛門(珠世の父。隠居。67): 長門裕之

幸江(小十人組の旗本家へ嫁いだ長女。23): 野々村のん

久太郎(矢島家の嫡男。お鳥見役見習い。20): 芦田昌太郎

久之助(矢島家の次男。19): 高橋光臣

君江(次女。16): 三国由奈

新太郎(幸江の子。5): 橋本智哉・浅川柊哉 (ダブルキャスト)

石塚源太夫(神道無念流の遣い手。小田原藩を脱藩した浪人。34): 山崎銀之丞

源太郎(源太夫の長男。10): 新野雄貴・安齋龍聖 (ダブルキャスト)

里(源太夫の長女。9): 大西風香・博田そら (ダブルキャスト)

秋(源太夫の次女。7): 山田怜奈・千葉真子 (ダブルキャスト)

源次郎(源太夫の次男。6): 岡亮・大江哉徹 (ダブルキャスト)

雪(源太夫の三女。4): 楊詩帆莉・高橋ゆら (ダブルキャスト)

沢井多津(父は沢井流の始祖。源太夫を父の敵とねらうが。20): 三原じゅん子

菅沼隼人(御徒目付の嫡男。久之助の友人。19): 綿引大介

南波与五郎(多津の父の高弟。30半ば): 戸谷昌弘

栗橋定四郎(久之助が通う栗橋道場の主。50過ぎ): 小西良太郎

工藤伊三衛門(松前藩の物頭役。源太夫を見込んで自藩へ推挙する。初老): 山本まなぶ




川中美幸さんは、舞台で大石内蔵助の妻(りく)を演じていますから、大きな子どものいる母親役は経験済みですが、さらに大きな子が4人いる母親役。舞台での設定がどうなるかは分かりませんが、この小説の主人公は孫もいます。

さて、石塚源太夫の子どもたちは、舞台でも5人出るのでしょうか?
明治座公演開幕後、出演者などを追記しました。子役は原作どおり。

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川中美幸特別公演 初日(10/3)の雑感は、
 →http://d.hatena.ne.jp/kamuro/20091019/p1